#05 バズの本題 –話題の商品を生み出す12の秘訣–

1本で唸らせる「ムービージェニック」な商品

映像には、映像だからこそできる独特なフックがあります。

一つ目は、Before、Afterで「変化」を見せる方法です。

《どこでもソファ》
ただの袋が、一瞬で膨らみ、ソファに変身するという優れもの。

 

《どこでもテーブル》
これもまた、木の板が、瞬時にテーブルに組み上がっていくという優れものです。

 

《スーツケースバイク》
そしてこれは、バイクに早変わりしてしまうスーツケース。

 

こういった形で、一瞬で「変化」し、意外性があり、かつ実用的な商品は、映像があるだけで最も人がシェアしてくれやすいものの一つです。

《空中盆栽》

 

クラウドファンディングでも1億円以上の投資を集めたこの盆栽。世界中で何千万と再生されたそのポイントは「浮遊」です。普段浮かないはずのものが浮いている、それだけで、最初の掴みはバッチリです。そもそもの実用性やデザイン性が高ければ、シェアは加速します。

《冷たすぎるゼリー》

これは、ロサンゼルスのアイスクリーム屋さんで販売されている、冷たすぎるゼリー。
ドラゴンが氷の息を吹くような「魔法」の体験がフックとなって、4000万再生以上を超える視聴を生み出しています。

《こぼれないグラス》

倒れるはずのグラスが倒れない、という「裏切り」が、この映像のフックに。
この何気ない「裏切り」は、実用性を高め、これもまた数千万の再生を獲得しました。

このように、商品は話題を自走させる、つまり、「人をメディア化する」最も強力な装置です。
商品そのものの機能・魅力・品質を研ぎ澄ますと同時に、口の端に上る”フック”を開発段階から設計することで、よりその商品を多くの人々の元に行き届かせることができます。

この領域をさらに解明し、そのフックを解き明かしたマップは、また追って!

buzz
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栗林和明(TBWA\HAKUHODO Buzz Machine)
栗林和明(TBWA\HAKUHODO Buzz Machine)

1987年生まれ。上智大学経営学科卒業。専門は「バズ」。 話題の“量”、“質”、そして“精度”を高める。 過去100社以上のソーシャルメディアマーケティング、 インタラクティブプロモーション施策を担当し、直近2年で獲得映像再生数は8500万回超。主な担当作品は縦型スマホジャックMV「RUN and RUN」、日産自動車「Intelligent Parking Chair」「#猫バンバン」、オーストラリア政府観光局「GIGA Selfie」、AKB48「LOVE TRIP」MV、「COGY」ブランドムービー、サントリー「忍者女子高生」、など。 カンヌライオンズ Gold、BOVAオンライン動画コンテスト Grand Prix、メディア芸術祭審査員特別賞、電通賞最優秀賞、ACC Silverなど
https://www.facebook.com/kazuaki.kuribayashi

栗林和明(TBWA\HAKUHODO Buzz Machine)

1987年生まれ。上智大学経営学科卒業。専門は「バズ」。 話題の“量”、“質”、そして“精度”を高める。 過去100社以上のソーシャルメディアマーケティング、 インタラクティブプロモーション施策を担当し、直近2年で獲得映像再生数は8500万回超。主な担当作品は縦型スマホジャックMV「RUN and RUN」、日産自動車「Intelligent Parking Chair」「#猫バンバン」、オーストラリア政府観光局「GIGA Selfie」、AKB48「LOVE TRIP」MV、「COGY」ブランドムービー、サントリー「忍者女子高生」、など。 カンヌライオンズ Gold、BOVAオンライン動画コンテスト Grand Prix、メディア芸術祭審査員特別賞、電通賞最優秀賞、ACC Silverなど
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