グラビアアイドルを、どこまで続けていく?
渡辺:仕事を辞めたくなったことはありますか。
浜田:あります。5年ぐらい前、25歳ぐらいの時ですね。年齢的にグラビアはキツイだろうって思う自分がいて、マネージャーさんや社長に「辞めます」って伝えて、話し合いました。でも、「辞めていった子も、結局は他の事務所で続けてるでしょ?」って言われて、確かにそうだなって思いました。今の事務所は長く所属していて信頼関係があるし、ここを辞めて別のところで続けるとなると、それはそれで大変だなとか色々考えて、やっぱりこのまま頑張っていこうってなりました。
渡辺:具体的に何歳まで続けたいという目標はありますか?
浜田:最近、40代の方もDVDを出していらっしゃいますよね。前は、ほしのあきさんや、熊田曜子さん、小倉優子さんを目指して頑張ってたんですけど、みんなご結婚されて、自分より上の方がいなくなって…杉原杏璃さんや森下悠里さんは年上なんですけど、胸の大きい方ばかりで、私のように“お尻推し”の子はいないので、オファーがある限りはずっと続けたいなって思います。
渡辺:同世代で活躍されていた方が結婚されたり、引退されたりで、いなくなるというのはやっぱり寂しいものですか。
浜田:もちろん寂しいんですけど、結婚して、赤ちゃんを産んで幸せになるのを見ると、うらやましい気持ちのほうが強いですね。30歳になったので、そろそろ憧れの結婚もしたいんですけど、仕事がある限りはグラビアを続けたいです。
渡辺:僕らの親の世代は、ひとつの会社で勤め上げる人が多かったと思うんですけど、今は転職したり、職業を変えたりというのが当たり前になっています。半年前に会った友だちと次に会ったら、全然違う業界にいたってことも頻繁にある。けれど、「石の上にも三年」じゃないけど、同じことを続けていく中で自分の内側に経験値を溜めるって、すごく大事なことだと思うんです。浜田さんが若い子を見て器用だっておっしゃってましたけど、そういう器用さが「はい、次」「はい、次」となっていく理由のひとつだとも思うんですよね。
おそらく浜田さんも僕も不器用な人間であるとして、不器用であることの大事さ、みたいなことを考える瞬間はありますか。
浜田:うーん…負けず嫌いっていうのは、すごくあるかもしれないです。みんな辞めていくけど、私は辞めないっていう、頑固な感じですね。
渡辺:その頑固さが、浜田さんをここまで動かしてきたものですよね?やることを軽やかに変えていく人を見ると、どんな気持ちになりますか?
浜田:でも、「辞める勇気」ってありますよね?その勇気はすごいなって思うんです。私は辞める勇気がないだけなのかも。
渡辺:辞めたい時期もあった中で、どのあたりからご自分の中で「どこまでもやってやろう」モードに切り替わったんですか。
浜田:やっぱりDVDリリースが最多枚数になったことが大きいですね。グラビアをしていると、「あなたは何ができますか?」って聞かれたりするんですけど、それまではホントに何もなくて。あたしって何だろうって悩んでいたときに、ファンの方に「現役で最多リリースだよ」って教えてもらえたんです。それでやっと、自分にも胸を張って言えるものがあるって思えたんですよね。
渡辺:勲章みたいなものですもんね。
浜田:ギネス申請したらいいんじゃない?って言われるんですけど…(笑)。
渡辺:「ハマショーがギネス獲った!」ってなったら、それこそ話題の種ですもんね。ちなみに「100本」という数字を目標にしてみるのはどうでしょう?
浜田:DVDは、3カ月に1本と発売頻度が決まってるんですけど、それで100本を計算したら、ちょうど40歳だったんですよ!
渡辺:ハマショーさんなら、行けるんじゃないですか?
浜田:行けたらいいんですけどね。本当に。