生まれ変わってもグラビアをしたい
渡辺:もし生まれ変わってもまた同じ仕事に挑戦したいですか?
浜田:一回はしたいですね。もちろん、他のこともしたいなって思いますけど。
渡辺:それはやっぱり、お仕事が楽しいということですね。
浜田:そうですね、やってるときはすごく楽しいので。
渡辺:お仕事の中で、一番快感な瞬間はいつですか。
浜田:撮影が終わった日が快感ですね。終わっていくことも快感ですが、終わった瞬間に、またやりたいっていう欲が出てきます。撮影期間中は頭が冴えているのか、全然眠れないんです。次の日も撮影なのに…アドレナリンが出てるんですかね。
渡辺:たとえば3日間の撮影とかでも、1日目の夜は眠れないんですか?
浜田:はい。本当はすごく疲れてるのに、もっとグラビアしたいと思って眠れないんです。
渡辺:「もっとグラビアしたい」ってすごいですね!相当かっこいい。
浜田:取材でいつも「グラビアの次は何がしたいですか?」って聞かれるんです。でも、ホントに思いつかなくって。
渡辺:次、何がしたいですって聞かれたらグラビアしたいですって答えが一番、浜田さんらしいし、かっこいいですよね。
僕たちの仕事と、そこはすごく似ているかも。広告の仕事って色々なプロセスがあって本当に大変なんです(笑)。色んな立場の人が色んなことを言うし、自分の思ったことがそのまま形になることはほとんどない。だから、こんな仕事もう辞めてやる!とか、降りてやる!とか考えることも多いんですけど、終わっちゃうとそんなことすっかり忘れて、また次やりたいなとか、どんなに辛い仕事だったとしても、仕上がった瞬間に「これ最高だな!」って思うんですよね。それが続く限りはやっていけるなって自分でも思っていて…。今の浜田さんのお話、ものすごく共感できました。
「私はホントに言葉がヘタだから…」そんなフレーズを連発しながら、浜田さんは丁寧に言葉を選びつつ、一所懸命に語ってくださいました。対談を進めるうち、フンワリとした表情の向こうに、鉄のように強靭な意志が見え隠れするのに気がつきました。
グラビアの世界は、僕らの想像をはるかに超えた競争関係や、厳しい環境があるのだと思います。自分の意思で選んだその世界に、覚悟を決めてしっかりと根を張り、ときに頑固に、ときに飄々と、立ち止まることなく歩き続けてきたからこそ、浜田さんは前人未到の51枚ものDVDリリースという快挙を成し遂げたのだと思います。
想像以上に小柄な身体の一体どこに、そんなパワーが潜んでいるんだろう。そんな畏敬の念を込めつつ、最新作のDVDを思わずポチってしまう僕でした。
非進化論的メモ
- 焦っても、迷っても、自分は自分。
- 頑固な自分が、原動力。
- 新しいことへの挑戦に貪欲になる。
- 続けることが、自分のプライドになる。
- 結局、好きなことだから、仕事にできる。