女子大生になって「JKの制服のパワー」に気がついた(ゲスト:椎木里佳さん)

家族揃ってTVを見る時間は貴重

澤本:今、みんなTVって見てるの?

椎木:見てはいるんですけど、時間は減ったと思います。

澤本:僕らが普通に仕事しているときに年配の方々も含めて「TVは見られてない」という話が出てくるじゃないですか。でも、見られてないわりにみんなCMの内容を知ってるから、見てるんだろうなと思って。

椎木:見てはいるんですけど、TVって実家に住んでる子だったら家族と見るじゃないですか。見てると「誰々が面白いよね」って、家族と話をしなければいけなくて、そういうことが面倒くさいと。だったら部屋でYouTubeを見てれば、どんな番組を見てても親に何か言われたりしないし、自分が見ているものをシェアしたり感想を言わなくてもいいというか。スマホやPCで動画を見ると自分の世界にこもれるので、面倒くさいコミュニケーションがなくなるからTVを見ないという人も増えてるのかなという気がしますね。

権八:家族で見てシェアしたり、話したりするのは面倒くさいの?

椎木:面倒くさいと思う子は多いと思います。私は面倒くさくないですけど。家族で一緒にいる時間が少ないので、TVを見ること自体がレアというか。家族全員揃って、TVを見ていること自体がレアなので、その時間は大事にという感覚です。

権八:しっかりしてるねぇ。すごく可愛い上に(笑)。困っちゃうね。

澤本:すごいしっかりしてるね。18歳でしょ? 18歳でこれは困ったもんだね。

最年少上場記録の更新を狙っている

権八:19歳で上場を目指してたじゃないですか?

椎木:目指してました。今は22歳を目標にしました。19歳というのは本当に無知なときに言っていたというか、非現実的だと自分でもわかってたんですけど、ちゃんと現実的に考えると22歳が一番いいかなと思ってます。

権八:何がいいの(笑)? どういう理屈で?

椎木:最年少上場は25歳1カ月でリブセンスの村上さんという方で、24歳でギリギリ越すのもありだと思ってるんですけど、22歳で大幅に更新しつつ、しかもそれを女性が更新するということに意味を感じていて。女性の社会進出が進んでいると言われてますけど、そんな日本で最年少上場しているのが女性って、これから社会に出るたくさんの若い女の子たちを元気付けると思うんですよね。それを私がやりたいと思っています。

権八:かっこいいね。ちょっと痺れるよね。どういうことなんだろうね、その使命感というか、モチベーションというか。椎木さんのそれほどまでの何かというのは。

椎木:そういう風に教育をされていて、生まれたからには何か使命があると言われていて。「あなたは恵まれた環境に生まれて、慶應幼稚舎から入って、父親が企業の社長という恵まれた環境にいるので、それを使わないで持て余して毎日過ごしていいのか」と小さい頃から教育をされていました。だから、私はこの環境にいるんだったら何かしなければいけない、社会に還元しなければいけないと思っていたので、ずっとそういう思想ですね。

澤本:お父様も起業した社長さんなんですか?

椎木:そうです。父は株式会社DLEという会社の社長をやっていて、『秘密結社鷹の爪』や『パンパカパンツ』、あとは東京ガールズコレクションの社長もやってます。

中村:一部上場企業ですよ。

澤本:そうなんだ。本当にそっち系なのね。お父さんは何歳ですか?

椎木:49ですね。

澤本:負けた。俺お父さんより歳が上だ。昭和41年生まれの今年50歳だから。

権八:じゃあ同じ歳かもよ。

椎木:1966年ですか? じゃあちょうど父の年代です。同学年。

澤本:うわ、すごいなぁ、それで社長? 娘がいるって。

権八:というか、澤本さんの娘さんも椎木さんと同学年じゃないですか?

澤本:娘は大学2年生。

椎木:わたしの1個上ですね。

権八:よく聞かれると思うけど、15歳で起業して、会社をやってるじゃないですか。僕らが中学生、高校生ぐらいのときにやっていたどうでもいいことというか、遊びというか。高校生らしいというとわからないけど、そういうのはできてるの?

椎木:それもできてます。

権八:どういう生活というか、タイムテーブルというか。

椎木:大学に入ってからは大学の授業にちゃんと行って、午前中か午後ぐらいまで。終わり次第、すぐ打ち合わせなどを入れていて、みんながサークルや遊びをやってる間に仕事を入れているという感じなので、そんなに苦ではないし、授業を切り崩してまでやるということもそんなにありません。まわりの子は「若いからこそ今しか遊べない」と言いますが、私は「今だからこそできない」と思っていて。なので、こっちのほうが楽しいというか、自分に合ってると思ってます。

権八:うわー、すごい。

澤本:文学部の選択はどうやって決めたんですか?

椎木:内部生は基本的に成績で決まるんですけど、私は数学を高3のときに取らなかったので、法学部か文学部かSFCに行けると言われました。法学部は内部でも倍率がすごく高くて、医学部に行くような子が行く学部だったので、ちょっと行けないと思って。それで文学部かSFCとなったときに、椎木里佳はSFCにに行くだろうみたいな予測がツイッターで立ってたんですよ。だから、逆に面白くないと思って、あえて文学部に行って三田キャンパスに新風を吹かそうと。

権八:(笑)

澤本:文学部でも国文など、いろいろあるじゃないですか。

椎木:それは2年生になってから選択です。教育学などは興味があるので学ぼうと思ってます。

澤本:僕らの仕事をやり尽くした人が最終的にやりたいというのがみんな教育なんですよ。なんでだろうね?

権八:やっぱり影響力が深くて、大きいということじゃないですかね。

澤本:自分が教えたことで、一番人が伸びるのを目の前にできるのが教育だということを言っていて、教育が一番いいと言って。優秀な人ほど多いけどね。

次ページ 「クリエイターに憧れるけど、自分は経営者気質」へ続く

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