2016年度グッドデザイン賞の「大賞」、「金賞」、「特別賞」、および「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」が発表となった。
9月29日に発表された大賞候補6件に対して、本年度のグッドデザイン賞審査委員とグッドデザイン賞受賞者による投票。さらに9月29日から10月23日まで東京・丸の内で開催された「みんなで選ぶグッドデザイン大賞」展会場への来場者による一般投票を実施し、最多票数を得た「オーサグラフ世界地図」(慶応義塾大学 政策・メディア研究科 鳴川研究室+オーサグラフ)に大賞が決定した。
「オーサグラフ世界地図」は、慶応義塾大学 政策・メディア研究科准教授であり、建築家・構造家である鳴川肇氏が考案。大きさや形の歪みをおさえた正確な地球の全体像を示す四角い世界地図である。例えば既存の地図では歪んでいた南極大陸なども含めて極力正しく表記し、すべての陸と海が分断されずに長方形に収まる。人類世に突入した複雑な世界の全体像を正確に把握するために、これまでより正確な世界の描きかたに基づいた世界地図をデザインしたものである。
大賞他、グッドデザイン金賞19件、特別賞全4賞19件、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞28件が決定した。
なお、今年度グッドデザイン賞受賞1229件のデザインを紹介する「GOOD DESIGN EXHIBITION」が、東京ミッドタウンで11月3日まで開催中。会期中に「グッドデザイン・ベスト100」のデザイナープレゼンテーションやデザインワークショップなど人気のプログラムが連日行われる。
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