3 Cygames「キングオブグラブるコント」
別の切り口としては、身近かつ憧れの存在であるユーザーたちのアイドルやインフルエンサーをTVというステージへ上げることで、「羨ましさ」や「応援したくなる気持ち」をうまく設計するという方法もあります。
Cygamesさんが仕掛けた「キングオブグラブるコント」という企画では、MixChannelのインフルエンサー「かとみか」「りかやんぬ」の二人がお笑い芸人の「2700」「インパルス」とコラボし、女子中高生の間で人気の「何を言っても○○ゲーム」をアレンジした「何を言ってもグラブるグラブるゲーム」という動画広告をMixChannel上で展開しました。これはさらに、「キングオブコント」(TBS)の放送中にCMとして流れるという仕立てにもなっています。
「自分たちの身近だった人が、有名人とコラボしてる!」「しかもTVCMにも登場する!」という感情が刺激され、真似をするユーザーが続出。コンテスト企画ではありませんでしたが、自然と100件を超える真似っこ動画が投稿されました。
いかがでしたでしょうか? どれもインフルエンサーたちの持ついろんな力を「企画」として仕立てることで、さらに大きな影響や波及効果を生む結果につながったと思います。もちろん、単体で動画をつくってもらうことも有効な手段の一つですが、「企画」によっては、企業とインフルエンサーが「もっといい関係」をつくり出すことができるかもしれない。そして、それによって、企業とユーザー(生活者)も、「もっといい関係」をつくり出せるのではないでしょうか。そんなふうに僕たちは思っています。
「企業×インフルエンサー×ユーザー」の「いい関係」をつくるための手法として、今は「オンライン動画」がカギとなっていますが、この分野、まだまだ可能性が秘められていますよね。もっともっと、考え抜いて、みなさんに「あっ」と言ってもらえるような企画をお見せしたいです。
さて、次回は、ヒット動画を次々と生み出しているあの企業の秘密に迫ります! みなさんお楽しみに。