つくってみなきゃ、わからない。

ゆっくり走りはじめる。

運行後、PR活動も少々お手伝いさせていただきましたが、すぐに多くのメディアに取り上げていただきました。そして期待通り、運行開始後すぐに2ちゃんねるにスレッドが立って、賛否両論飛び交う議論(?)になっていましたし、SNSでの反応も上々でした。

WEB上での反応も大切ですが、それよりも一番気になっていたのは、実際に乗車された方の意見です。
運転手の方には、運行中にボタンを押された回数と、ゆっくり走行した距離を計測してもらい、毎日報告してもらいました。また、乗客の方の反応やご意見などがあれば、それもフィードバックしていただきました。

以下、その一部をご紹介します。

  • 「病院に行く時にこのボタンがあると身体を支えなくていいから楽ちんです」
  • 「三和交通よりも違うタクシー会社につけてほしい」
  • ○○駅では順番を待ってタートルタクシーにご乗車頂いたお客様がいた
  • 他のタクシー会社から「三和さんは面白いことをはじめたねぇ」言われた
  • 通りすがりの子供に指を差されて笑顔で見られている
  • 20代女性のお客様がボタンの写真を撮り「ツイートします」と言っていた

いくつかの賞の獲得や、国内外のメディアに取り上げて注目をいただいたプロジェクトではありましたが、実際に乗車した方や地域の方々、そしてそれを伝えてくれた運転手さんたちのポジティブな反応こそが、プロジェクトの成功を示していたように思います!

ということで、次回はこのプロジェクトが成功した要因を振り返りながら、コラムタイトルの主題である共感をデザインする方法を整理していきたいと思います。

それではまた次回。

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編集協力 アイ・エム・ジェイ(夏目和彦)
編集協力 アイ・エム・ジェイ(夏目和彦)

夏目和彦/ディレクター/プランナー
愛知県新城市生まれ。2006年IMJ入社。デジタルマーケティングにおけるプランニングやディレクションを領域としながら、サービスデザインやプロモーション設計まで幅広く活動中。こう見えて1児のパパ。HCD-Net認定人間中心設計専門家。2014年度グッドデザイン賞「未来づくりデザイン賞」受賞など。

編集協力 アイ・エム・ジェイ(夏目和彦)

夏目和彦/ディレクター/プランナー
愛知県新城市生まれ。2006年IMJ入社。デジタルマーケティングにおけるプランニングやディレクションを領域としながら、サービスデザインやプロモーション設計まで幅広く活動中。こう見えて1児のパパ。HCD-Net認定人間中心設計専門家。2014年度グッドデザイン賞「未来づくりデザイン賞」受賞など。

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