京都府と綾部市、グンゼ、京都工芸繊維大学は21日、2018年度をめどに、ものづくりをコンセプトとした新拠点「北部産業創造センター(仮称)」(総2階建て)をオープンすると発表した。起業家や学生らが利用できるコワーキングスペースのほか、大学の研究支援室や技術指導の機能などをワンフロアに集める。商業施設や市民向けのスペースの設置も検討する。
グンゼは現在、大阪市内に本社を置いているが、1896年に綾部市で創業した。21日には共同会見が開かれ、児玉和社長は「グンゼの名前の由来である『郡是(郡の方針)』となるよう、今後も支援したい。地域の産業振興に貢献できることをうれしく思う」と語った。
山田啓二・京都府知事は「4者で従来にない複合型施設を目指す。時代にあった人財育成と中小企業支援を行い、地方創生のモデルとなれば」と話している。