失敗は成功の母である
とはいえ、みなさんが一番気になっているのは、「基準値」ではないでしょうか。何回再生したら成功なの?どのくらいシェアされたらすごいの? といった疑問への「答え」を求められることが、僕らも多々あります。
ただ、正直に言ってしまうと、この質問に対する「正解」は、僕らの中ではまだないんです。すみません…。もちろん、過去の事例から「参考値」を出すことはできます。でも、それはまだ「正解」ではないと思うのです。
というのも、ネットの世界は本当に流動的で、再生回数やシェア数に関する「基準値」を出すのが本当に難しいんです。動画の中身はもちろんのこと、広告出稿の量、ローンチのタイミング、その時の世の流れや空気感にさえ、大きく影響されるからです。生活者のみなさんが、「見たい」という気持ちが連鎖する何かが起きれば、あっという間に再生され、シェアされますが、そういう「微風」は起こせても、「突風」を意識的に起こすのはなかなか難しいのが現実です。たとえ一度起こせたとしても、まったく同じ条件が揃うことはないので、再現性が非常に難しいんです。
そういう意味で、オンライン動画って、すごくPR的なんですよね。でも、僕らは、チーム編成としても、クリエーティブやメディアプランニングの過程においても、PR視点をすごく大切にしているので、アンコントローラブルな「突風」すら、コントロールできるようになりたいと思っています。
「失敗は成功の母」なんて言いますが、試行錯誤はしつつも、もちろん失敗するつもりなんてありません。日々、「答え」を更新しつつ、きちんとした業界としての「基準値」にも、いずれたどり着きたいと考えています。これは、僕たちなりの宣言です。