動画の現時点での「答え」と「未来予想図」

動画の未来予想図

宣言をするのには理由があります。それは、動画の未来はまだ始まったばかりで、僕らがその真っただ中にいるからです。

21世紀になり、僕らを取り巻く世界は大きく変わりました。中高生は日々スマホで動画を撮影・編集しアップするのが日課。大学の講義もオンライン動画で受けられる。初めてネクタイを結ぶときは、YouTube動画で結び方を学ぶ。家族の楽しみだった子どもの動画は、Facebookなどでシェアするのが当たり前。休みの日はHuluやNetflixで海外ドラマを一気見する。

こんなふうに、環境の変化、技術の進歩が僕たちの行動を変えています。これまで、テキストや画像で創意工夫しながら伝えてきたものは、徐々に、でも確実に動画に変わってきています。個人が持つ可処分時間の中で、動画が占める時間も、今後圧倒的に増えていくでしょう。

そして動画もいつまでも同じ所にはとどまりません。そんな中で注目しておきたい3つのワードが、「VR」「AI」「IoT」です。この3種類の技術の進化が、動画の世界を次のステージへと導くと思っていますし、僕たち鬼ムービーも積極的に取り組んでいきたいと思っている領域です。

iStock.com/NicoElNino

「VR」:すでに360度の動画が登場していますが、VRの技術が進歩していくと、映画やドラマの世界に入り込み、自分が登場人物になって楽しめる動画が登場するかもしれません。

iStock.com/Choreograph

「AI」:昨今では、将棋の名人がAIに挑戦! というニュースがありましたが、動画にもこの技術は応用されていくでしょう。AIが進化すれば、見ている人の好みや気分を自動的に読み取って、それに合わせてストーリーが変化する動画システムが生まれるかもしれません。

iStock.com/ Jay_Zynism

「IoT」:身の回りのあらゆるものがネットに繋がる時代になった今、各社が開発を進めている「スマートコンタクトレンズ」が実用化されれば、スクリーンのありなしにかかわらず、自分の目の前で動画の再生が行われるようになるかもしれません。あるいは、ハリー・ポッターの魔法新聞のように、紙の中でニュース番組が再生される時代が来るかもしれません。

これらは全て夢物語ではなく、既に研究開発が進んでいる分野で、実はそんなに遠くない未来に実現されていくものばかりだと思います。そう考えると、動画の世界は、今はまだ黎明期である、ってことですよね。

そして、僕たちは、その真っただ中にいます。

毎日テクノロジーが進化して、明日には何が起きるかわからない。コミュニケーションの世界も、人の行動も、どんどん変わっていきます。だからこそ、かつてないほどに柔軟に対応し続けていかなければいけない。一歩も立ち止まってはいけないんです。今日の正解は明日の不正解かもしれない。長い時間をかけて研究しても、新たな技術の登場でひっくり返ってしまう。でも、そんな世界だからこそ、挑戦しがいがあると思いませんか? だからこそ、僕たちは挑戦したいんです。

常識を疑え、現状にとどまるな

そのためにも、今の常識を常に疑うことが大切だと思います。ですから、僕たちが今まとめた「答え」も、疑ってください! だって、日々進化、ですから。あくまで、ヒントのヒントにすぎません。だから僕たちも、いろんな人と話し、学び、成長し続けたいと思いますし、自分たちの常識を常に疑って、新しいことを吸収し続けたいと思います。

次回の最終回では、これまでの連載とは違う形のちょっとした「企画」を考え中です。近日お届けできると思いますので、どうぞお楽しみに。

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眞鍋 亮平/鹿間 天平/根本 陽平(鬼ムービー)
眞鍋 亮平/鹿間 天平/根本 陽平(鬼ムービー)

オンライン動画を中心に、最適かつ先進的なコミュニケーションをプランニングから制作・PDCAまで担う専門チーム。クリエーティブ、PR、メディアを中心に各部門からデジタル領域の知見を持つスタッフがグループ横断で集結している。名前には、鬼ヤバい・鬼泣ける・鬼かわいいなど、オンライン上の動画を楽しむ世代が使用する「鬼」という言葉に着目し、鬼○○な動画を生み出すチームという意味を込めている。

眞鍋 亮平/鹿間 天平/根本 陽平(鬼ムービー)

オンライン動画を中心に、最適かつ先進的なコミュニケーションをプランニングから制作・PDCAまで担う専門チーム。クリエーティブ、PR、メディアを中心に各部門からデジタル領域の知見を持つスタッフがグループ横断で集結している。名前には、鬼ヤバい・鬼泣ける・鬼かわいいなど、オンライン上の動画を楽しむ世代が使用する「鬼」という言葉に着目し、鬼○○な動画を生み出すチームという意味を込めている。

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