神谷佳成監督が語るディレクター道「『1億人がドカンと沸く』 それが CMの快感」

映像クリエイターのためのコミュニティイベント「チャレンジャーdeないと」4回目が11月7日に行われた。この日のトークショーに登壇したのはヒットCMメーカーの神谷佳成監督。ここだけで語った「神谷流 CMのつくり方」とは?

プランナーからスタートして演出家へ

セガサターンの「せがた三四郎シリーズ」やアイフルの「チワワシリーズ」、最近ではジョージアの「世界は誰かの仕事でできている。」など、数々の人気CMを制作してきた神谷佳成監督。カンヌライオンズを3度受賞し、通算700本以上のCMを制作した経験を持つヒットメーカーに、“神谷流CMのつくり方”を公開してもらった。

神谷佳成監督

神谷監督のキャリアは、CMプランナーから始まっている。「大学時代、映像に興味があったので映像制作会社に入ったんです。でも、そこで演出をやろうと思っていたら倒産してしまって…。そのときに第一企画(現・アサツー ディ・ケイ)からプランナーとしてならOKと言われたので入社しました」。

プランナー職で入社したものの、当時から神谷監督の志望は演出家。そのため、当時は、企画を考え、クライアントにプレゼンし、通ったCMを自分で演出し…とすべてを自分で行う作戦を取ったという。「自分でプランニングして演出までしないと、自分に演出の仕事が来る流れをつくれないと思ったんです」。この時につくったCMが評判になり、それを機にフリーの道へ進む。今回は、フリー後に制作したCMを神谷監督に3つ選び解説してもらった。

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