プロモーションの企画制作を得意とするCDGは、さまざまな素材を効果的な販促ツールに展開している。今回は数々のダミーサンプルを制作してもらった。
「MICROLINE VINCI C941dn」実体験レポート
――実際に使用してみていかがでしたか。
佐伯氏 「思ったより、使いやすかった」というのが第一印象です。操作が複雑かと思い身がまえていたのですが、簡単でしたね。印刷スピードも早いので業務では助かります。普段は4色オフセット印刷を基準に企画してしまいがちなのですが、透明フィルムを活用できることを前提にすると、アイデアの起点も変わり、販促ツールへの展開も広がります。その点が面白いと実感しました。
――このタンブラーは、まさにアイデアの起点がユニークなものの一例ですね。
高島氏 タンブラーはふつう、カップの外面に向けてデザインが見えますが、内側のほうから見えるビジュアルもあったら面白いのではないか、と考えたんです。透明フィルムのダミーサンプルを内製できるからこそ、生まれたアイデアですね。
――アイデアをタイムリーに形にできると、提案時にも有利に働きそうです。
奥村氏 営業担当としても、これはとてもよいアイデアだと思いました。仮に、「モノ」としてタンブラー制作を提案すると、結局は単価の勝負になってしまいがちです。けれど、こうしたタンブラーのようにギミックを用意して、ひと目見れば伝わるようにすると競合優位性が格段に上がります。
澤井氏 付加価値のある提案ができそうですね。アイデアや企画があるだけで、同じタンブラーでもインパクトが出せるし、印象にも残りやすい。こういうダミーサンプルをタイムリーに出せるのは大きいと思います。
高島氏 ダミーサンプル以外にも、提案資料の表紙に用いても印象に残ると思います。提案時にお見せしておくと、必要な際に思い出していただける、という効果もありそうです。
佐伯氏 クライアントも何十・何百といろいろなアイテムを目にされているので、それまでの経験を超えるアイデアで、驚きを提供することが不可欠ですよね。クライアント内でも回覧していただけるのもいいと思います。
――「百聞は一見にしかず」ですね。
奥村氏 クライアントのご担当者が印刷に関する知識をお持ちの場合ばかりではなく、ときには、印刷物のゴールイメージの違いが生じることもあり得ます。早い段階でのイメージのすり合わせは、認識のズレを避ける上でも不可欠です。
そうなると実物に近いクオリティのダミーサンプルが必要になります。ただ、ダミーサンプルを制作するのに2週間、3週間と時間をかけていたらデザインの絞りこみをするための余裕がなくなってしまいます。クライアントとイメージを共有しながら、幅広い提案を行うためにも、ダミーサンプルをリアルタイムに出力できる環境は重要だと思います。
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