「Yahoo!ニュース 個人」、2016年のベストオーサーに湯浅誠氏

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(左から)モデレーターを務めた別所哲也氏、湯浅誠氏、中山祐次郎氏、治部れんげ氏、山本一郎氏、岡田聡氏。

他のメディアと連動して課題を解決していく

第2部では、俳優の別所哲也氏がモデレーターを務め、オーサーである治部れんげ氏(ジャーナリスト)と中山祐次郎氏(外科医)、山本一郎氏(投資家/作家)、湯浅誠氏にヤフーの岡田聡氏を加えて、パネルディスカッションが行われた。

「発見と言論の共有が未来を変える~発信者の課題と展望を考える~」というテーマについて、岡田氏は「昨年、オーサーアワードを受賞された内田良氏の『体操の危険性の問題』の記事は、ネットが発信源となり、テレビや雑誌、ラジオなどに広がった。一連の流れを見ていて、他のメディアと連動して課題を解決していくことの重要性を実感した。ヤフーとしては、その起点となる発信の支援を強化していきたい」と説明した。

山本氏は、今回オーサーアワードを受賞した湯浅氏を引き合いに、「課題を解決していくにはプロセスがあり、『こうしたら良くなるのでは』というのが湯浅さんで、ぼくは逆に『こういうのは良くないですよ』と批判する。それがヤフーの中で共存しているのは良いこと」とコメント。続けて「それぞれのオーサーには専門性がある。専門的な知見を活かして課題を発見し、リスク払いつつも記事を書く。こうした情報発信をもっと多くの専門家ができるようになればいい」と解説。

それに対して「企画からアポどり、取材、撮影など、記事を書く一連のことをすべて自分でやるのは大変だが、すごく勉強になる。自分だけで発信をするとリーチに限界があるが、ヤフーという乗り物はすごく遠くの人にも記事を運んでくれる」と湯浅氏が応答すると、中山氏も「ぼくは理系だし、もともと執筆経験はなかったが、いまは50本近くの記事を書いている。きちんと情報発信できる専門家が増えれば、どんどん世の中も変わっていくのでは」と続いた。

その中山氏が「ヤフーはプラットフォームなのか、メディアなのか」と岡田氏に問いかける場面も。岡田氏は「プラットフォームかメディアかという区分には、さほどこだわっていない。ただそれ以前に、さまざまな記事を掲載している立場としての責任は、常に問われていると自覚している。ファクトチェックをはじめとする丁寧さを強化していきたい」と強調した。

最後に、今後に関して「『Yahoo!ニュース 個人』と他のメディアとの連携が大事。子どもが通う小学校では組み体操がなくなったが、それを聞いた時に内田良氏の顔が浮かんだ。教育委員会の人たちは新聞を通じて世論が形成されたと思っているかもしれないが、それだけではなく、内田氏の『Yahoo!ニュース 個人』の記事による発信も大きかったはず。湯浅さんが言うように、社会の課題を1ミリでも前に進めたい」(治部氏)といった意見が語られた。

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