日本マーケティング・サイエンス学会(代表理事:慶應義塾大学・井上哲浩教授)は、2016年11月26日、27日の2日間にわたり、「第100回研究大会」を開催した(26日ホテル阪急エキスポパーク、27日大阪大学中之島センター)。
日本マーケティング・サイエンス学会は、現代マーケティング論の飛躍的な発展をはかるため、経営科学、行動科学、情報科学のような新しい学問分野との積極的連繋をはかり多分野的な接近による効果を期待すること、大規模な実験・調査を基盤とする科学的研究を主軸として複雑なマーケティング領域における積極的理論の構築を期待すること、という2つの期待に鑑み、明確な目的意識と方法論とをもって、マーケティング・サイエンスの確立をはかることを意図して、1966年10月に発足し、発足の翌年から、年に2回研究大会を継続して開催してきた。
第100回研究大会では、発足の主旨に基づき、行動経済学会、日本オペレーションズ・リサーチ学会、日本消費者行動研究学会、日本商業学会、日本行動計量学会から学会長・編集長を招聘し、マーケティング・サイエンスの学際的視点に関するパネルを、東京大学・阿部誠教授(『マーケティング・サイエンス』編集長)のチェアのもとに開催し、深層学習やビッグデータのマーケティング活用などが積極的に議論された。