毎年恒例のACC特集!ラジオCM部門グランプリ決定の瞬間を公開

ゴールドはマイベストジョブが2年連続で受賞

澤本:面白いですよ。みんな、高山さん、大沢くんのファンだもん。特に大沢くん。審査してるときに何回も聞くんだけど、繰り返し聞いていくと、「最初面白かったけど、アレ?」「面白さに慣れてきた」というのも多いけど、これは何回聞いても、間で面白いから笑っちゃう。つくられてるCMはどうやって世界観をつくろうかというCMが多いなかで、これは聞いちゃいけない青少年の会話を盗み聞きしちゃったみたいな感じがあって。最初から評判よかったね。

権八:ですね。完璧だし強かった。ただこの世界観、思春期の少年と少女のえも言えぬ緊張感を描くって、ジャンルとしてはわりと確立されている気もして。だから、伝統的な世界観とも言えて。もっと言うと、山崎隆明さんという、この番組にも来た殿堂入り大御所プランナーの。

中村:ワトソン・クリックの。

権八:はい、一部ではそのスリムで黒い外見からAV男優みたいだと憧れられてますが(笑)、実はクリスチャンでね。そんな山崎さんの、素敵な奥さんが言ったという評があってね。わりと的を射た意見だと思うんですけど、これをつくった直川隆久さんという関西電通の素晴らしいプランナーに対して、「こんなにわかりやすいちょっと思春期の下ネタに走っちゃって」「もっと直川くんはすごいで」みたいな。それ、僕もちょっとわかるんすよね~。

直川さんがかつて書いた「父子水」という、お父さんと婿のやり取りのACC殿堂入りCMがあって。このクオリティがすさまじいんです。自分でもお芝居をやられてて、僕が言うのもおこがましいですが、もっと複雑な感情を描ける方だと思います。今回の金鳥のCMは本当に良くできていて、逆に言うと、これに適うほど緻密な演出や脚本が練られたものは他になかったですしね。

そういう意味では、これが圧倒的に一強だったんですが、僕は驚きたいので。グランジ遠山も言ってたけど、「すごいやん、浴衣」のセリフは驚きました。そのセリフはふいをつかれましたね。全体的に本当に良くできていて、完璧な演出だなと思いました。

澤本:橋本奈々未さんが大好きだって言ってたもんね。

権八:はい、だからつまり僕も大好きということなんですけど(笑)。本当は好きですよ僕だって。

澤本:今の流れと逆だな(笑)。大好きと言わなそうだったけど。

中村:明らかにおかしいですね、話の流れが(笑)。

澤本:作為に見えないような作為のあるセリフを書いてるのが素晴らしいと思うね。「ひざまずいたほうがかけやすいよ」って素晴らしいと思う。

中村:澤本さん、お好きそうですね。この世界観は。

澤本:僕大好き。『君の名は。』が大好きで、同じ世界観。

中村:そうですね。これがグランプリで素晴らしい。次にキンチョーと競っていたマイベストジョブ。これに実は権八さんも票を入れてましたね。こっちのほうのCMも聞いてみたいと思います。

ACC CM FESTIVAL ラジオCM部門
【ゴールド】 ファーストブランド マイベストジョブ
東京/あまった出汁/この夏/なついてよ/中華料理屋/あだな/春/やらしい/三角関係/隠して

女子:♫ 東京で初めて友達ができた。おんなじバイトの畑中さん。バイトで青春。マイベストジョブ。

女:♫ バイトでしか呼ばれないあだな。バイトでしか呼ばれないあだな。あなたにはありますか。せーの、バイトで青春。マイベストジョブ。

女子:♫ わたしのバイト先はカラオケボックス。漏れ聞こえてくる歌で、春がやって来たと知りました。バイトで青春。マイベストジョブ。

女子:♫ 店長とあのバイト、また休みいっしょやん。店長とあのバイト、また休みいっしょやん。 あぁ、やらしい。バイトで青春。マイベストジョブ。

女子:♫ ホールの山田はキッチンの鈴木が好き。ホールの佐藤もキッチンの鈴木が好き。でもキッチンの鈴木は…。バイトで青春。マイベストジョブ。

こちらから音声が聴けます

中村:というわけで、権八さん、大谷さんが選んだのはマイベストジョブ。シリーズですね。

次ページ 「ACCのホームページで入賞ラジオCMが聴ける」へ続く

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