J・バーンブルックによるボウイ「Blackstar」が、東京TDC賞2017グランプリに

東京タイプディレクターズクラブ(Tokyo TDC)による東京TDC賞の2017の受賞結果が発表となった。同賞は、タイポグラフィカルなデザイン、タイポグラフィ、タイプディレクション、タイプデザインの領域を、広い解釈をもって審査をしている。

本年度の応募総数は、海外からの1099作品を含む3006作品。厳正なる審査の結果、グランプリに選ばれたのは、ロンドンを拠点とするグラフィックデザイナー ジョナサン・バーンブルックによるデヴィッド・ボウイ「Blackstar」のカバーデザインだ。CD版は真っ白な背景の上に、大きな黒い星を真ん中に配置。レコード版はカバーが星型にカットされ、そこからレコードがのぞくデザインになっている。

「Blackstar」は2016年1月8日、ボウイが亡くなる2日前にリリースされた。これまでに「Heathen」「Reality」「The Next Day」と、ボウイのアートワークを手がけているバーンブルックは、彼へのオマージュとして「Blackstar」で使用したアートワークとフォントを、クリエイティブ・コモンズのBY-NC-SA(表示—非営利—継承)のもと公開。非営利目的であれば、誰でも自由に活用することができる。

バーンブルックは日本では、六本木ヒルズ、大地を守る会、資生堂「ZEN」「Inoui ID」のアイデンティティなどを手がけている。
なお、東京TDC賞2017の各受賞作品、ノミネート作品および入選作を展示するTDC展は、2017年4月にギンザ・グラフィック・ギャラリーにおいて開催予定。

tdc

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