6000万人超のデータと連携。セールスフォース、CCCマーケティングの狙いとは?

12月13日、セールスフォース・ドットコムと、カルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社でデータベース・マーケティング事業を手掛けるCCCマーケティングは、ワントゥワンマーケティング支援のサービス提供を見据えた業務提携で合意に至った旨の発表を行った。

セールスフォース・ドットコムのデジタルマーケティングにおける実績、CCCマーケティングが保持するリアルとネットを横断したライフスタイル・データ、並びに事業者向けのデータベース・マーケティング支援の実績を連携させることで、マーケティング支援の新たなサービスを開発していきたい考え。

具体的にはセールスフォース・ドットコムが提供する「Marketing Cloud」上で管理される企業データとCCCマーケティングが保持するライフスタイル・データを連携させた新しいサービスを、来春からの提供開始を目指し、協議を行っていく、としている。

セールスフォース・ドットコム 常務執行役員 ジェネラルマネージャー マーケティングクラウド本部の笹 俊文氏は「セールスフォース・ドットコムでは、最適なタイミングで最適なチャネルを通じて、最適なコンテンツを、それにふさわしい対象者に届けることで、顧客一人ひとりに最適なカスタマージャーニーを作成することができる『Marketing Cloud』を提供している。

この度の業務提携で、企業マーケターが『Marketing Cloud』上で管理する顧客データを、6000万人を超えるT会員のライフスタイル・データと連携させることが可能となり、CRMの顧客データ精度をさらに向上することができる。これまで以上にパーソナライズした効果的なカスタマージャーニーを描くことができるため、企業と顧客とのより強固な関係構築を支援するサービスの提供につながると確信している」と提携の狙いを説明する。

6000万人超のT会員の他、157の企業とアライアンスパートナーを組むCCCマーケティング 常務取締役の田代 誠氏は「今回の業務提携で当社が有する6000万人超のT会員のライフスタイル・データと、157のアライアンスパートナー企業の方々が有する会員データとの連携(*)が可能になる。1社だけではで捕捉できない顧客のライフステージや志向性などをより詳しく把握することができるようになると共に、顧客ニーズに沿って、当社が有するDMなどのメディアを活用したアプローチができるサービスも実現する」と今後の展開を説明する。

(*)データ使用に際しては、アライアンスパートナーである会員企業からの事前の同意に基づく。

セールスフォース・ドットコムとCCCマーケティングは、今回の合意に加え両社が有する事業リソースやアセットを融合した企業のマーケティング支援につながる、新たな協業に向けた検討も進めていく予定としている。

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業務提携は12月13日、14日に開催された「Salesforce World Tour Tokyo 2016」内で発表された。写真左からセールスフォース・ドットコム マーケティングクラウド本部 マーケティングディレクターの加藤 希尊氏とCCCマーケティング 常務取締役の田代 誠氏。
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