【3】キャンペーン・オブ・ザ・イヤー デジタル部門 ゴールド
ブランド価値を高める“お得なクーポン”!?
クリスピー・クリーム・ドーナツ「World’s Tastiest Coupon」
従業員35人の米・Baldwin&が手がけた、クリスピー・クリーム・ドーナツの「世界一美味しいクーポン」。公開された1本の動画には、大量のドーナツがレーンの上を流れ、グレーズ(砂糖)でコーティングされていく様子が、3分間にわたり延々と写し出される。
何の変哲もない動画かと思いきや、上から注がれるグレーズが、なんとバーコードになっている。1箱12個入りのドーナツを購入し、モバイルに保存したクーポンを店頭でかざすと、もう1箱もらえた。このクーポンはFacebookで5日間にわたってトレンド入りし、キャンペーン実施日の売上は83.5%増を記録した。
【4】キャンペーン・オブ・ザ・イヤー BtoB部門 ゴールド
スタートアップ企業の提供価値を“読ませる”広告
Justworks ブランドローンチキャンペーン
給与・労務管理プラットフォームを提供するスタートアップ企業 Justworksのローンチにあたり、大規模な地下鉄キャンペーンを手がけたのは、3年前に設立された正社員数6人のCircus Maximusだ。
「Justworksが提供するサービスを使えば、人事労務に関する膨大で煩雑な業務を一括管理することができる。このイノベーションが、ビジネスに打って出ようとする起業家や中小企業に、いかに貢献するものであるか」にポイントを置き、「Work Fearlessly(恐れずに働こう)」というブランドメッセージを訴求。ビジネスパーソンの共感を喚起することを狙った。
【5】キャンペーン・オブ・ザ・イヤー インテグレーテッド部門 ゴールド
若者の“仲間意識”を刺激する動画&SNSキャンペーン
Organic Valley「Save the Bros」
オーガニック食品メーカー Organic Valleyの新商品「Organic Fuel」のプロモーションを手がけたのは、CP&B出身のクリエイターが立ち上げた“ブランド発明エージェンシー”のHumanaut。筋肉づくりに余念のない若い男性たちに対し、多くのプロテイン製品には合成原料や化学物質が含まれており、健康に悪影響を及ぼすことを啓発。オーガニックミルクをベースとしたプロテインシェイクの魅力を訴求した。
動画で話題を喚起して特設サイトに誘引、動画と一緒に新商品のクーポンを身近な“Bro”にシェアするよう促した。キャンペーン開始1カ月で、売上は前月比114%を記録した。