音楽をはじめたのは、「水曜日のカンパネラ」をはじめてから!?(ゲスト:コムアイさん)【後編】

投票で1票しか与えられないことが悔しい

権八:『Quick Japan』で奥田愛基くんと対談したら、めちゃめちゃシンクロしてたじゃない?

コムアイ:そうなんですよ。すごいめっちゃ調べてくれてありがとうございます。

権八:調べるも何も、追っかけてますからわかりますよ。

澤本:適当だなぁ(笑)。

コムアイ:怪しい(笑)。

権八:怪しくないない。自分も違う道に行ってなかったらSEALDsに参加してたかもみたいな話を。

コムアイ:そう、今何もやってなかったらやってたと思います。自分が選挙に行って、投票したら1票じゃないですか。それが悔しいんですよ。自分のことを過信してるというか。

権八:もっと票を寄こせと。

コムアイ:私はもっと大きな力を手に入れるべきだみたいな(笑)。支配者的な欲なのかな。世の中がグッとドライブするためには1票じゃ全然納得できないというか。それ以上の能力があると思ってるから。みんな思ってると思うんだけど。

中村:300票とか、もっと3万票ぐらい?

コムアイ:そう、私は1票しか持っていないんですけど、私がパッと「この人に票を入れる」言ったら、他の人も動いてくれるかもしれないじゃないですか。今の時点でできるかわからないけど、もっと有名になればできるかもと思う。それって自分が何票も入れたことになる。選挙に限らず、自分が出している芸の内容や質で、世の中も変わっていくと思っているから。そこは繋がってると思ってます。

権八:つまり、影響力を持つということだよね。コムアイが何か言ったら、そうだなと思って、影響される人ももちろんいるだろうし。

コムアイ:愛基くんもそういうことなんじゃないかな。1票じゃ足りない、悔しいみたいな。

権八:だけど、そういうことを歌詞にそんなに込めてませんよね?

コムアイ:全然ですね。ケンモチさんは私と真逆で、世の中がこう変わってほしいというのを聞いたことないので、エンタメの人なんですね。震災の後にケンモチさんがももクロにハマって、「歌ものじゃないと傷ついた心は救えない」みたいな感じになって。エンタメをしばらくはやろう、やりたいという気持ちになったのはそこからみたいですね。

それから水曜日のカンパネラをはじめたから、伝えたい歌詞を入れるのはあまり。そもそもケンモチさんにそういう気持ちがないんですよ。これを絶対に伝えたいというのは。私が書いちゃうと、意味を込めたりしちゃうので、普通の歌詞になっちゃうんです。ゴリゴリな。だから、自分でもそれはわかっていて、歌えないし、踊れない、エンタメ性もないんですよ、私には。

権八:そんなことないよ。

コムアイ:なので、色々な人にそっちはやってもらって、意外に私のほうがドープだと思ってるんです。カンパネラって変なバランスなんです。曲をつくってる人のほうがライトなエンタメ心を持っているという変な捻じれがあって。

権八:確かに捻じれてますね。

コムアイ:そうなんです。だから曲自体はあっけらかんとしていて、声が重かったりもあるし。曲によってもそのバランスが変わっていて、私がアヒャヒャって歌って、ケンモチさんはマイナーコードが多いのでトラックがしっとりしてるとか。曲によって役割のバランスも違ったりするんですけど、だいたい捻じれてますね。

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