ヤフーおよび子会社のGYAOが提供する映像配信サービス「GYAO!」は、テレビ番組がユーザーから需要が高いコンテンツであることから、民放各局と連携した見逃し配信などの取り組みに加え、各地域の放送局の番組配信「ご当地テレビ特集」に力を入れている。
「ご当地テレビ特集」がスタートしたのは2015年12月。それ以前から、GYAO!では各地域の番組の配信を行ってきたが、ユーザーに対してより多様な切り口で番組を紹介し、新しい番組に出会える場を提供するべく、2016年10月にリニューアルし、新たに特集ページを設けた。
現在は、全国27の放送局(2017年1月現在)の番組を、「アイドル」「アナウンサー」「ご当地グルメ」「各スポット探訪」「地元視聴者参加型バラエティ」「スポーツ」など、さまざまなテーマで番組を探すことができる。
各地域放送局にとっては、「GYAO!」で番組配信することで、放送エリア外のユーザーに視聴機会を提供することはもちろん、放送エリアにおける番組認知向上にもつながると言える。
GYAO!の担当者は「『特集』として実施することにより、各地域の放送局に、改めてGYAO!の施策を認知いただけると考えました。実際、多くの放送局からお声がけをいただき、配信番組が増加しています。2015年12月に開設した当初は約20局30番組だったところ、リニューアル後の2016年12月現在では33局84番組に増加しました」と話す。収益モデルは、動画広告を含む広告収入。
「GYAO!」は基本的には無料で楽しめるが、都度課金型の「GYAO!ストア」、定額課金型の「プレミアムGYAO!」も提供している。無料(広告収入)、都度課金、定額課金という3つのモデルを揃えることで、幅広いユーザーニーズに応えられることを強みとしている。引き続きこの強みを生かすとともに、配信映像コンテンツの拡充を図ることで、ユーザーを増やしていきたい考えだ。
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