マーケターは、CESに注目するべきなのでしょうか?
答えは「Yes」です。
特にテクノロジー業界にいるわけではない。情報システムを担当しているわけでもない。最新のガジェットにも興味はない…。そんな、CESに興味をあまりお持ちでないあなたも、この「アドタイ」を読んでいるということは、何らかコミュニケーション領域や、マーケティングに関わっていらっしゃるとのだ思います。そうであれば、少しだけでもCESに興味を持たれることをオススメします。なぜならCESで発信される多くの情報からは、これから世の中が、テクノロジーによりどのように変化をしていくのか?その示唆を得られるからです。
日本で多く発信されているCESに関係する記事は、最新の家電、コネクテッドカー、自動運転、魅力的な新しいガジェットなどがほとんどです。しかし実際には、IoT、AI、ビックデータ、モバイルの未来、次世代メディアの動向と、それらのビジネスモデル、ライフスタイルなど影響など、たぶん読者の皆さんの日常のマーケティング活動に対しても多くの示唆を与えてくれます。
まずは、最初のキーノートに注目!
初日のキーノート(基調講演)にはメッセージがあります。これまでも、スマートテレビ、モバイル、IoTその年のテクノロジートレンドを反映するキーワードが発信された、注目のセッションなのです。さて、そのキーノートですが、今年はNVIDIAが担いました。
皆さん、NVIDIAをご存知ですか? NVIDIAは、米国の半導体メーカーであり、コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPUを開発・販売しています。そして、テクノロジー業界ではすごくこの会社が注目を集めています。
NVIDIAは、PCゲーミング市場で存在感を出していた会社です。最近は、自動運転技術、ロボットの認識技術、画像認識や音声認識などの分野で、GPUによるディープラーニングの技術が注目を集めるなかで、GPUのリーディングカンパニーであるNVIDIAが「AIコンピューティング企業」として、インテルやクアルコムなどと共に、テクノロジー業界の重要な位置を占めるようになりました。