今年はAIなのか?
昨年、IBMがキーノートに初めて登壇し、IBMのAIプラットフォームであるWatsonを発表し、CESの中でAIが注目を集めていました。今年は、AIコンピューティングで最も注目を集めているNVIDIAが初日キーノートに登壇したことで、米国市場においてAIは最も重要なキーワードのひとつと捉えても言いすぎではないのではないか?と感じています。
同社の基調講演では、Google Assistantに対応し、Samsungが提唱するスマートホームのプラットフォームであるSmartThingsと連携する「SHILED」や、AIによる自動運転への取り組みやアライアンス、ソフトウェアを中心したAI活用のプラットフォームなどの発表がありました。
特にマーケターとして注目しているのは、音声認識によるクラウド型のAIを活用したサービスです。Amazonが提供するAlexaを始め、今後は音声認識を通じて、消費者が企業やプロダクトとコミュニケーションをすることになり、それを支えるのがAI ×データによるクラウド型のプラットフォームになっていくのではないでしょうか。
この、NVIDIAの基調講演は多くのメディアで触れることができるので、ウォッチしておいたほうがよいと思います。
引き続き、マーケターが注目するべきCESレポートを現地からお届けしていきます。
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森直樹(もりなおき)
電通 CDC エクスペリエンス・デザイン部長 クリエーティブディレクター
光光学機器のマーケティング、市場調査会社、ネット系ベンチャーなど経て2009年電通入社。デジタル&テクノロジーを活用したソリューション開発に従事し、AR(拡張現実)アプリ「SCAN IT!」、イベントとデジタルを融合する「Social_Box」、「SOCIAL_ MARATHON」をプロデュース。さらにデジタル&テクノロジーによる事業およびイノベーション支援を手がける。最近は、経営や事業戦略に基づくUI・UXデザインや、ネット事業モデルによる事業革新の支援プロジェクトに取り組む。 日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の幹事(モバイル委員長)。著書に『モバイルシフト』(アスキー・メディアワークス、共著)など。ADFEST (INTERACTIVE Silver他)、Spikes Asia (PR グランプリ)、グッドデザイン賞など受賞。