不二家は、同社のロングセラー商品「ミルキー」の発売65周年を記念し、好きな写真やメッセージを入れたオリジナルパッケージのミルキーがつくれるサービス「My Milky(マイミルキー)」を2016年12月20日〜2017年2月10日の期間限定で実施している。
マイミルキーは、スマートフォン限定のサービスで、スマートフォン内に保存した画像を使って作成することができる。デザインは、バレンタイン・卒業・ウエディング・ハート・バースデー2パターンの全6種類から選ぶことができ、好きな名前やメッセージを記載することも可能だ。誕生日や出産祝い、結婚祝いなどのギフト需要を見込んでいる。
マイミルキーは2016年4月にスタートした企画で、4月実施の第1弾、7月実施の第2弾、10月実施の第3弾に続き、今回の第4弾が最終回となる。
さらに、消費者とのコミュニケーション強化施策として、AR(拡張現実)を活用したメッセージムービーを作成・閲覧できるアプリ「MilkyCam(ミルキーカム)」を12月にローンチした。
ミルキーカムで作成できる動画のサンプル。アプリを使って、マイミルキーの箱に記載されたバーコードを読み込んだ上で、箱の正面にスマートフォンのカメラをかざすと動画が再生される仕組み。注文したマイミルキーのデザインによって、設定できるムービーが変わる。メッセージムービーの閲覧期限は2017年12月19日。
ミルキーカムを利用することで、メッセージムービーを添えてマイミルキーを贈ることができる。ユーザーは、マイミルキーの注文後にミルキーカムで10秒の動画を撮影するだけ。マイミルキーを受け取った人は、アプリを使ってマイミルキーの箱に記載されたバーコードを読み込んだ上で、箱の正面にスマートフォンのカメラをかざすと、まるでパッケージが動き出すような動画が再生される。メッセージムービーは、スマートフォンに保存したり、SNSで投稿したりすることも可能だ。なお、ミルキーカムは、マイミルキーの第4弾注文分のみで利用できるサービスで、第3弾注文分までは対象外。
今回の企画は、マイミルキーを作成・購入した一次的な消費者だけではなく、マイミルキーをプレゼントされた二次的な消費者とも「おいしさ+α」でつながることを意識している。「より消費者とのコミュニケーションを強化したい」(不二家担当者)との思いがあったという。
「お菓子をプレゼントする行為には、お菓子というモノだけでなく、必ずそこには伝えたい気持ちがあります。相手に直接言えなくても、そのお菓子自体に思いを語らせることで、気持ちをより豊かに伝えることができます。『お菓子を通じて思いを伝える』ということを重要視した結果、ARという手段を選ぶことになりました」(同)。
またミルキーカムは、ペコちゃんのアニメーションと一緒にメッセージを伝えることで、プロのカメラマンが撮影しなくとも、誰でも“盛れた”、人に見せたくなるようなムービーを仕上げられる仕組みにもこだわりを持っている。
スタッフリスト
- 企画制作
- DigiBook
- CD+企画
- 野村絵里奈
- TD
- 高澤陽介
- アプリ開発
- 開沼光滋、直江和弘、國峯久幹
- コーダー
- 北川宏美
- UIデザイン
- 澤田夏海
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