元オグルヴィ馬渕氏×石井リナ「SNSごとに異なるユーザーインサイトをつかむには」

Facebookで「いいね!」をしてもInstagramでは見たくない

石井リナ:その話の流れでいうと、先日Instagramが、広告の最適化のために、AとBの広告ならどちらが好きですか?というようなアンケートを取っていたんですよ。そのときに、Lindtというチョコレートブランドの広告と、『Forbes JAPAN』の広告が流れてきて。何も考えずに、チョコレートのほうを選択していたんですよね。私、Forbes JAPANはFacebookで「いいね!」をつけていて、むしろLindtのほうは「いいね!」を押してない気がするんですけど。Instagram上では、なんとなくニュースを見たくなくて、フィードに流れてきてほしくないなって感じた自分に気付いたんですよね。

馬渕さん:なるほど。

石井リナ:ニュースは、Facebookでは積極的に情報をキャッチアップしたいけど、Instagramでは流れてきてほしくないって感じるんです。人によってプラットフォームごとの使い分けは違うと思いますが、ビジネスニュースのキャッチアップはFacebookやTwitterまで、趣味に関するものはInstagramっていう使い分けをしたからだと思うんですけど。

馬渕さん:確かにまだプラットフォームごとのユーザーのインサイトって語られること少ないよね。

石井リナ:Instagramは20代女子がアクティブだから、Twitterは高校生がアクティブだから、アカウント運用しましょう、プロモーションしましょうってよくある話だと思うんです。ただ、そのプラットフォームにいるときのユーザーのインサイトを考えて、そのプラットフォームにターゲットはいるんだけど、あえてプロモーションはしないっていう選択もあるよなと。

馬渕さん:出すクリエイティブによっては逆効果にもなるということだもんね。

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石井 リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)
石井 リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)

BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント
平成2年生まれ。新卒でオプトへ入社し、Web広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティング支援に従事。初のInstagramマーケティング書籍となる「できる100の新法則Instagramマーケティング」を共同執筆するなど、デジタルプロモーションを中心にセミナー講師としても活動を広げている。その後、リアルイベントにおけるSNSプロモションを行うSnSnap(エスエヌスナップ)にて、自身が編集長を務めるオウンドメディア「COMPASS(コンパス)」を立ち上げ、運営を行った。現在は起業し、女性向けエンパワーメント動画メディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。学生時代より雑誌「ELLE girl」のラボプロジェクトにてリアルイベントの企画や運営に携わるなど、若年層マーケティングを得意とする。

石井 リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)

BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント
平成2年生まれ。新卒でオプトへ入社し、Web広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティング支援に従事。初のInstagramマーケティング書籍となる「できる100の新法則Instagramマーケティング」を共同執筆するなど、デジタルプロモーションを中心にセミナー講師としても活動を広げている。その後、リアルイベントにおけるSNSプロモションを行うSnSnap(エスエヌスナップ)にて、自身が編集長を務めるオウンドメディア「COMPASS(コンパス)」を立ち上げ、運営を行った。現在は起業し、女性向けエンパワーメント動画メディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。学生時代より雑誌「ELLE girl」のラボプロジェクトにてリアルイベントの企画や運営に携わるなど、若年層マーケティングを得意とする。

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