「自撮り」ならぬ「他撮り」が増加中 女子高生がSNSで発信したい恋愛とは?

恋愛×SNS 2人のストーリーを自然に伝える

先日(2月4日放送)の「#椎木パイセンラジオ」は恋愛がテーマ。この記事の公開がバレンタインの3日後ということもあり、最近の女子高生たちの恋愛事情や恋愛がらみのイベントについてちょっとお話できればと思います。

今や若者の恋愛と切っても切れない関係のSNS。

実はSNSの何気ない写真一枚にも変化が見て取れます。特に、若者たちのSNSで最も頻繁に利用されているInstagramでは、大きな変化が生まれています。

それが「自撮り」から「他撮り」への変化。自分の写真は「一緒にいる人に撮ってもらう」のがいまトレンドになりつつあります。

皆さんは高校生カップルの写真というと、どういう写真をイメージするでしょうか?

おそらく、彼氏とイチャイチャしている様子をインカメラで、それもどアップで撮影した写真ではないでしょうか。しかも肌の色をよく見せるように加工して、さらに目も大きく加工しているプリクラのような写真をイメージするかもしれません。

実は、インフルエンサーと呼ばれる、影響力のある女子高生たちの間では「自撮り=ちょっと古い」というイメージが定着しはじめました。

SNOWやSnapchatが大流行した昨年は、「くま」や「ネコ」に加工した自撮り写真をこぞって女子高生はアップしていました。

インフルエンサーの感度の高い女子高生たちは、流行がマジョリティの女子高生までに広がると「もういいかも・・・」と飽きてしまって、また次のトレンドを探し始めます。

そして流行り出したのが、「他撮り」です。

他撮りでは「空間を写す」ことが大前提。その場合、カップルで見せたいのは「ラブラブでどアップの2人の顔」じゃないんです。

主張したいのは「おしゃれなカフェにいる2人」や「映画館にいる2人」なんです。彼氏がいることは当たり前で、そこからどんなところに行って、どんな服を来て、何を食べているのかを伝えることの方が大事。

他撮りを通して、2人の「ストーリー」を、フォロワーに見てもらいたい!という欲求が、生まれてきています。「加工バリバリ」の自撮り写真ではなく、自分の背景にある空間や関係性を、あくまでも「これが私の日常です!」と自然体で見せるんです。

ある種「肩の力が抜けた」写真をアップする傾向になっているのだと思います。

実際に、これまで自撮りが多かったタレントやモデルさんの中でも「他撮り」が増えています。

例えば、ネオぶりっ子として女子中高生に人気のゆうこす(菅本裕子)さんも、去年の8月頃までは自撮りが多かったのですが、最近では他撮りの割合が増加しているのが見て取れます。

次ページ 「SNSでは「瞬間」ではなく「過程」をアピール」へ続く

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椎木 里佳(AMF代表取締役社長)
椎木 里佳(AMF代表取締役社長)

椎木里佳(シイキ・リカ)1997年生まれ。株式会社AMF代表取締役社長。現在、慶應義塾大学文学部に在学中。

女子中高生のマーケティングチーム「JCJK調査隊」を運営し、女子中高生向けのプロデュース事業などを手がけ、株式会社TOKYO GIRLS COLLECTIONの顧問、タグピク株式会社の戦略顧問にも就任。2016年2月には、Forbes ASIAが選定する「30歳以下の世界が注目すべき30人」に選出される。著書に、「女子高生社長、経営を学ぶ(ダイヤモンド刊)」「大人には任せておけない!政治のこと(マガジンハウス刊)」。Twitter:https://twitter.com/rikashiikiamf

椎木 里佳(AMF代表取締役社長)

椎木里佳(シイキ・リカ)1997年生まれ。株式会社AMF代表取締役社長。現在、慶應義塾大学文学部に在学中。

女子中高生のマーケティングチーム「JCJK調査隊」を運営し、女子中高生向けのプロデュース事業などを手がけ、株式会社TOKYO GIRLS COLLECTIONの顧問、タグピク株式会社の戦略顧問にも就任。2016年2月には、Forbes ASIAが選定する「30歳以下の世界が注目すべき30人」に選出される。著書に、「女子高生社長、経営を学ぶ(ダイヤモンド刊)」「大人には任せておけない!政治のこと(マガジンハウス刊)」。Twitter:https://twitter.com/rikashiikiamf

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