カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2017」が23日、パシフィコ横浜で開幕した。
カメラ・写真映像分野における技術・文化・産業の発展を目的に、国内外の出展企業が各社ブースで新製品などを展示するほか、パネルディスカッションやセミナー、参加型イベントなどさまざまなプログラムが実施される。
一般ユーザーはもちろん、プロの写真家やビジネスユーザーも多数来場し、昨年は6万7000人以上が会場を訪れた。
会期最終日である26日には、日本広告写真家協会(APA)の協力の下、広告写真家として活躍したい学生を対象とした企画「『公募から就職までを考える』セミナー&ポートフォリオレビュー」が行われる。
セミナーでは、業界が求める資質、プリントの技、プレゼンテーションスキルを高める方法など、公募や就職に際して必要な知識・テクニックを紹介する。また、セミナー参加者の中から希望者を対象に、講師からマンツーマンで作品の講評を受けられるポートフォリオレビューを実施する。企業の就職担当者ではなく、広告映像制作や写真撮影に関する現場のクリエイターの生の声を聞くことを通じて、広告写真家に興味を持ってもらいたいとの狙いがある。
講師は、広告界の最前線で活躍するクリエイター、プロデューサー、および広告写真家で構成される計10人。
今回の企画について、同セミナーで講師を務めるAPA専務理事の善本喜一郎氏は「写真家として活躍したい学生は、今も昔も変わらず一定数います。しかし、教育現場の先生方に広告写真家や広告関係者が少ないこともあり、比較的『アーティスト志向』の学生が多いように感じています。広告写真家には、芸術感覚とビジネス感覚の両面が求められます。アーティスト志向を否定するわけでありませんが、広告制作の現場では、その両面のバランスを見ながら案件ごとに写真家を選定します。発注者が何を求めているのか。それを踏まえ、写真家はいかに自分の個性を一冊のブックにまとめ、アピールしていけばいいのか。それを知ることで、自分のスキルを適切に伸ばし、公募や就職など広告写真家として活躍するためのチャンスを掴んでもらいたいと考えています」と話す。
セミナーについて、詳細や申し込みは「CP+2017」の公式サイトから。