UGCといえば、User Generated Contentの略で、ユーザーが作成したコンテンツのこと。マーケティング業界においても聞きなれたホットワードです。
SNS上で写真投稿を促進するキャンペーンの増加、そのフォトコンテストの写真を自社のコンテンツとして二次利用するなど、SNSマーケティングを考える上で、UGCを起点としたマーケティングはトレンドとなりつつあります。そのようなUGC活用が重要な理由は、信用度、拡散性、自社活用ができるという3点です。順を追って説明していきます。
1.信用度が高い
(少し古いデータですが)2009年のニールセンの調査によると、情報の信用度として、インターネット上の消費者の意見を信用するとした人が企業ブランドサイトと並んで多いことが分かります。SNS上でユーザーがレコメンドした商品やサービスは信用されていることが分かります。またSNSで活用する、広告やビジュアルに関しても、より「生っぽい」ユーザーコンテンツを活用する方がクリック率、購入率が高いとも言われているほどです。企業が制作した広告らしいバナーやビジュアルより、ユーザーの中で消費されている写真の方が評価されており、信用度が高いのです。
▼宣伝媒体/情報ソース別の信頼度
2.拡散性がある
もちろんダイレクトなやり取りでユーザーコンテンツを収集する場合は別ですが、最近のフォトコンテストなどであれば、TwitterやInstagramなどでハッシュタグをつけてもらい、写真を投稿してもらうというような、SNSを介した方法が一般的です。そうした場合、当たり前ですが、投稿してもらうユーザーたちにもフォロワーがいるわけで、ユーザーのフォロワーたちに対して、情報がシェアされていきます。ユーザーの力を借りて、情報を届けていくことは、企業にとって有り難いことなのではないでしょうか。
3.自社活用できる
企業が商品やサービスについて発信する量より、ユーザーが情報発信する量の方がインターネット上では圧倒的に多いことは周知の事実です。例えば、#スターバックス というハッシュタグがついたInstagramの投稿数は100万件にものぼります。
企業が一方的に発信するコンテンツには限りがあります。量の多いユーザーコンテンツを活用することで、企業がわざわざ、SNS用のコンテンツを制作するリソースが減るかもしれません。承認をとった上でユーザーコンテンツを収集した場合、企業のブランドサイトやSNSに投稿するコンテンツとして、活用することもできます。こうしたメリットにより、企業主催のフォトコンテストプロモーションは1.2年前ころから各企業で積極的に行われています。