ユーザーコンテンツの活用でコミュニティ形成をする企業も
アメリカのアパレルブランドURBAN OUTFITTERS(アーバンアウトフィッターズ)では、「We LOVE LOVE」(私達は愛を愛する)というプロモーションを実施しています。#UOlovestoriesというハッシュタグをつけて、異性愛、同性愛、家族愛、友情など、愛に関する動画や静止画の投稿をユーザーに促しました。
Instagramの中で、ハッシュタグがついた投稿数は1000件以上にのぼります。また、Snapchatで撮影された縦型動画を、ユーザーから集め、1つのショートミュージックビデオのように仕上げました。そのミュージックビデオの公開はInstagram Storiesで行われましたが、6分割して投稿し、見ているユーザーにとっては全て音楽がつながっているように見られるようにしました。
また、動画の中では同性愛に関することが多く見受けられ、トランプ政権による差別意識に抗う姿勢としても受け取れます。こうした政治的なメッセージを多く含むプロモーションは、アパレルブランドを中心としたミレニアル世代に向けた最近のトレンドのように感じます。
ユーザーコンテンツの活用事例は海外にとどまりません。日本でも積極的に活用し、コミュニティ形成している企業にH.I.S.があります。H.I.S.が運営する旅する女子のためのタビジョというInstagramアカウントでは、#タビジョというハッシュタグをつけて投稿した、ユーザーのコンテンツをリポストする形で運用を行っています。
加えて直近では、公式インスタグラマーを5名選定し、彼女たちに台湾やハワイなどの国で旅行してもらった様子をInstagram のStoriesやLIVE配信を行いました。ユーザーによって形成されるInstagramアカウントは、自発的にコミュニティが形成されていて、「#関西タビジョ会」「#沖縄タビジョ会」などのハッシュタグも生まれているほどです。
1.信頼度 2.拡散性 3.自社活用という3点においてユーザーコンテンツの重要性は明白です。2017年のいま、SNSにて自社のファンを増やしたい、密なコミュニケーションをとりたいのであれば、ユーザーコンテンツの活用なくして、成り立たないかもしれません。