東芝の人事部は、広報をどんな仕事と思っているのだろう?

東芝が探していたのはスピン・ドクター?

では、実際問題どうなのか?ということだが、メディアコントロールは不可能ではないと思う。

1997年公開の『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』という映画がある。ロバート・デ・ニーロ扮するスピン・ドクターと呼ばれるもみ消し屋が、大統領のセックススキャンダルをもみ消すために、次々と活躍する映画だ。戦略PRの映画として観ると、とても勉強になる。

僕自身も幾度も企業の危機に遭遇したことがある。この映画を参考にしたことは幾度となくある。「この映画に比べれば」と自分を励まし、戦略を立てていったことが何度もある。もちろん映画のような大胆な作戦を実行したことは一度もないし、あったとしても墓場まで持ってゆくだろう(笑)

この映画のモデルがいるかどうかは不明だが、これぐらいのことができる人物を東芝が探すことができたら非常に面白い展開になるだろう。いずれにせよ、映画の中の物語に過ぎない。

では、僕が東芝の社員で広報担当だったらどうするだろうか?

時間との戦いなので広告会社に相談をするだろう。きっと。広告会社系のPR会社の力を借りるだろう。独立系のPR会社で、今回の困難な波を乗り越えられる会社を僕は知らない。だが、選挙の参謀などをしている企業なら、何かしらとんでもない作戦を実行できるのかもしれない。別の視点でいろんなことを可能にしているので。

すでに、東芝の広報募集のページは閉じられていて見ることができない。
ということは、既に逸材が見つかったのだろうか?

もしかすると敏腕広報の方がいて、すでにメディアコントロールをしているのかもしれない。メディアコントロールを始めると、偽情報も多く混ざってくることがある。これからメディアで見かける記事や情報が楽しみだ。もしかすると、今目にしている情報も真実でないかもしれない。

何年か先に今の時代を振り返ったとき、東芝で大活躍をした広報担当者に実際のところを聞いてみたいものだ。

きっと数多くの武勇伝が聞けるはずだ。いずれにせよ、これからの情報戦を注視するとしよう。

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野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)
野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)

学生時代からマーケティングに従事。
テレビ番組の構成をしつつ、CM制作やPR活動にもかかわるようになり、
外資系・大手企業を中心に50社以上をコンサルティングを行う。
マスコミ側からの視点で斬新なアイデアを提案し、
数多くの業界世界No.1企業のコンサルティングで結果を残す。

Twitter、フェイスブックなどのSNSを通じて、
コンサルタントや講演依頼されることも特徴の一つ。

著書に『終わらす技術』(フォレスト出版)
『テレビに出て売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)、
『プレスリリースはラブレター』(万来社)がある。

野呂エイシロウOfficial Site: http://www.noroeishiro.com/

野呂エイシロウfacebookページ: http://www.facebook.com/eishiro.noro

戦略的広報・PR研究所: http://www.facebook.com/PRnoro

野呂エイシロウTwitter: @noronoro093

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