#SXSW2017 テキサスで、教育の最先端に出会った

Interview3_ラップでプログラミングを学ぶ「Rapport」

最後にインタビューをしたのは、アートの力で教育を進化させるクリエイター集団「Rapport」のChenitsさんです。

「Rapport」は、ラップ音楽を通してプログラミング言語「Python」について学ぶことができる「Python MC」をGoogleと共同で開発しています。Pythonは、数あるプログラミング言語の中でも文法が厳格で、初心者にはとっつきにくい言語であることが知られています。そこで、Python MCではラップの音楽に乗せてPythonの概念・方法論について軽快に紹介することで、誰でも親しみやすく学ぶことができます。

 

「Python MC」の画面。ラップ音楽に合わせて左列の歌詞がハイライトされ、中央列にハイライトされたキーワードの説明が出る。右列には、視覚的にプログラミングの概念を理解できる図や絵が表示される。

このように、音楽やイラストなどのアートの力を使うことで、子どもにとって取っ掛かりにくい内容の学習を容易にすることができるとChenitsさんは語りました。ほかにも、RapportではVRと音楽で人種差別問題について学ぶことができる作品など、印象的な作品をつくり続けています。

以上、SXSWeduで特に気になった3つの企業へのインタビューをご紹介しました。他にもさまざまなプロダクトが展示されていましたが、全てに共通しているのは、プログラミングやVRや物理学など、子どもにとって馴染みのない概念をいかに親しみやすく変換し、教育現場に届けるかという工夫を、手段を選ばずにさまざまな方法で行っているということです。

教育業界ならではの、「いかに伝えるか」という工夫の面白さを体感してきました。

次回は、私たちのチームが出展した「GLICODE」の出展レポートを、お送りします。

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