ユーザーに求められるIoT
柳さんはアプリを操作する側の“親の視点 ”で、アプリデザインやUI、UXを考えていった。
「IoTというと最新の技術を使うイメージが強くともすれば制作者のエゴに走りがち。でも、Pechatはどちらかと言えばデジタルにあまり強くない人でも使ってほしかったので、わかりやすく、すぐに馴染めることに徹底的にこだわってつくりました」(柳さん)。
その際、参考にしたのはSNSなどの、誰もが日常的に使っているアプリである。
「既に体験として慣れているものの延長線上で開発したほうが簡単に覚えてもらえますから。これらを参考にして、ボタンの大きさや配置、ユーザーに選んでもらう言葉などを決めていきました」(柳さん)。
アプリはプロダクトと違い、発売して終了ではない。発売後の現在も日々アップデート作業が続けられている。
「今後はセリフや歌などコンテンツがどんどん追加されていく予定です。コンシューマー向けプロダクトやアプリは、ユーザーに使ってもらって初めて答えが出るもの。そして、ユーザーの要望は常に変化していくものなので、そこに応えることが重要だと考えています」。
Pechatは昨年12月に発売後、在庫切れの状態が続くほど好評を得ている。小野さんは「Pechatはアプリに依存するものなので、アイ・スタジオさんの負うところが大きかったですね。今回は共同事業でベンチャー企業のチームのようなノリで毎週打ち合わせをし、完成にこぎつけました。パートナーであり、もっと言えば1つのチームとして仕事ができたことがよい結果に繋がったと思います」と振り返る。
同社では今後も他社と強固なパートナーシップを組み、デジタルの力でクリエイティブを最大限に発揮することに注力していく考えだ。
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