ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するニュースアプリ「ニューススイート(News Suite)」は、2016年の1月のリリースからユーザー数を増やし、現在インストール総数は5000万を突破。ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia」スマートフォンにプリインストールされている他、Androidスマートフォン全般、さらに2017年1月からはiPhone向けの提供も開始するなど、ニュースアプリとしての存在感を増している。
2016年3月からは広告の販売もスタート。70カ国というグローバルでの展開で、MAUが約700万というリーチ力。ソニーグループとして自社のお客さまを対象に、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上を目指して提供されるサービスであるがゆえのユーザーファーストの姿勢に対する安心感から、新たなブランディングの場としての活用に期待が寄せられている。
ソニーネットワークコミュニケーションズ UX企画運営部門 マルチスクリーンUXサービス部・担当部長の上木建一郎氏、データインテリジェンス&メディアグロース部 事業開発マネージャーの山本琢也氏に「ニューススイート」のサービス開発の思想、さらに新たなプラットフォームの広告・コミュニケーションの場としての可能性について話を聞いた。
―「ニューススイート」の開発コンセプト、特長とは?
上木:「ニューススイート」は、SNS・RSSを扱うパーソナル雑誌アプリ「Socialife(ソーシャライフ)」をリニューアルする形でサービスを開始したものです。リニューアルに際し、ユーザーの使い勝手を徹底的に研究。ニュース閲覧体験を新しいコンセプトでリデザインしていて、「世の中のニュース」と「趣味のニュース」の切り替え構造を取り入れている点が大きな特長です。3月からは「ニューススイート」のテレビCMの放映も開始し、さらなるユーザー拡大を目指しています。
山本:世界70カ国で展開するサービスなので、世界中の著名コンテンツパブリッシャー1000社以上と提携。私たちが、独自にリクルーティングしてきたパートナーであり、日々良質なニュースをユーザーに提供しています。
上木: iPhoneも含めた、「Xperia」以外のデバイスにもサービス提供を開始したのは「ニューススイート」を一つの事業として力を入れて展開していこうとする決断があったからです。ソニーグループならではのUXやデザインに関わる思想が生かせる領域は、ハードウェア開発以外にもあるはず。「ニューススイート」事業の背景には、そんな考えがあります。
昨年11月からソニー独自開発のAIを用い、ユーザーごとにマッチした記事を推薦する「For You(BETA)」の提供を開始。昨年10月にはBluetoothで接続すると、声だけでスマートフォンを操作できる「Xperia Ear」を発売しましたが、例えばこうしたデバイスを組み合わせれば「ニューススイート」はこれまでにないニュース体験を提供できるようになっていきます。これからも、IoTやAIの最先端の技術を活用し、「ニューススイート」のUXをさらに向上させていく予定です。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
newssuite_partner@jp.sony.com