オンライン動画コンテストBOVAが今年も開催され、408点の応募作の中から、グランプリをはじめとする20点の受賞作品が決定した。協賛企業が出題した課題に対して、動画を応募する「一般公募部門」のグランプリは、パイロットコーポレーションの課題への応募作品「太郎」に決定した。
広告主部門の結果はこちら
グランプリ
パイロットコーポレーション/万年筆カクノ「太郎」 受賞者: 水本晋平(電通)
もし自分の名前が、日本中が知っているあの昔話と同じ名前だったとしたら…。自分の名前をからかわれながら苦労して育った主人公が、ある時親の名づけノートを見て、名前に込められた思いを始めて知って涙する、感動ストーリー。
グランプリを受賞した水本晋平さんは「三太郎シリーズや、ピコ太郎がお茶の間を席巻し、世の『太郎』さんは何を思っているのか、と考えながら作った企画です」とコメントしている。
準グランプリ
ヤマサ醤油/鮮度の一滴「しょうゆ岩」 受賞者:杉若國太郎(HY-システム)
日々の料理を輝かせるすごい「鮮度」は簡単に手に入ることを、たぬきたちが料理人に伝える、シュールなアニメーション物語。
審査員特別賞(3点)
第一興商/歌いたくなる動画「消音都市-muteropolis-」 受賞者: 伊達真拓(mugico.)
突如、音が物質化するという謎の現象に包まれた世界を描く。音楽や日常の生活音さえ制限する「消音法」が施行され、人々はなるべく音を出さない生活を余儀なくされていた…。
第一興商/歌いたくなる動画「WE ARE THE ONCHI~オンチなわたしの楽しみ方~」 受賞者: 中村真由香、柘植元希(大広)
歌うことが好きなのに、音痴であることを気にしてカラオケに行けない。そんな人たちのために、「音痴でも歌いたくなる歌い方」を映像化。前向きな気持ちで歌いたくなる動画。
保険のビュッフェ/親切の素晴らしさを伝える動画「親切な人」 受賞者:別府綾(サクセス)
人生に悲観し、海岸の切り立った崖にやってきた1人の中年男性。そして、そこに通りがかったのは「異常に親切な」1人の男性。長い会話を交わしたのちに、2人の関係性は最後には意外な方向に…。
U23部門賞(2点)
東京交通局/日暮里・舎人ライナー、都電荒川線「のって!みつける!都電おしゃレトロ」 受賞者:松橋萌音(サイバーエージェント)
荒川線の魅力である「下町感」や「懐かしさ」を、若者の日常に親和性の高いSNSを絡めて表現。
東京交通局/日暮里・舎人ライナー、都電荒川線「感想」 受賞者:吉川大介
「これまで一度も都営荒川線に乗ったことない自分」が見たもの・感じたことを飾らず、素直に、淡々と綴ることで、不思議な説得力が生まれた動画。
協賛企業賞(8点)
GYAO「MOVIE GIRL」 受賞者:高野倉寿成(タイプゼロ)
GYAO の映像世界にいる女の子(MOVIEガール)が「片目 3D」という手法で贈る、ちょっと変わったギミック映像。
資生堂ジャパン「カワイイかるた」 受賞者:本田拓也(びより)
メイクの技をテーマにした架空のカルタ競技になぞらえて、資生堂のアプリmisetteでシェアされている技のバリエーションを披露する。
第一興商「♠♥素直になれなくて」 受賞者:岸田麻里、落合陽輔(電通)
素直になれなくてすれ違う夫婦を、カラオケのテロップがキャラクターとなり歌の力で救うファンタジー。
東京交通局「都電荒川線、日暮里・舎人ライナーでおでかけしよう!」 受賞者:今津誠、真壁裕子、野井勇飛(simpleshow Japan)
子どもの遊び場に困ったお母さんが、日暮里育ちのママ友に誘われて、ぶらり旅をする物語を、屋 外ロケの対極とも言える、描き起こしイラストで表現する。
パイロットコーポレーション「ずっと、カクノ。」 受賞者:味村真一(電通ヤング・アンド・ルビカム)
1人の女の子がお母さんに書き方を教わるところからはじまり、受験、就職、恋愛、結婚…と、一人の女性が名前を書くシーンの連続で人生のドラマを展開する。
保険のビュッフェ「20年目の親切」 受賞者:齋藤俊道(AOI Pro.)
とある隣人の変わらぬ親切を、歳月や季節、成長や老いといった変わり続けるものと対比させ、美しく描く。
メニコン「私はキレイでいたい」 受賞者:大柿鈴子(太陽企画)
会社でも憧れのキレイな女性。見た目はキレイだが、よくよく見るとなんかおかしい…。内側が清潔なコンタクトという商品の特性と主人公の女性の行動を対比させて描く。
ヤマサ醤油「転校生」 受賞者:辻中輝(電通)、伊勢田世山(AOI Pro.)
ある日、転校してきたひとりのゾンビによって教室が崩壊していく。古くなり、酸化した醤油を「ゾンビ醤油」と名付け、おいしい料理を台無しにしていく様子をゾンビで表現。
全ての受賞作のスタッフリストはBOVAの特設サイトで、受賞者コメントと審査員講評はブレーン5月号(4月1日発売)の誌面でご覧いただけます。
「BOVA」に関連する記事はこちら