「お金を目的にしていないからこそ、いい人材が来る」
Minds + Assembly では、人・社員が一番大切。
良い人材がいなければ、会社は「生き物」ではなく、ただの「物」になってしまう。僕らにとって、社員の個性を大切にするのは当たり前。社員が様々な個性や文化的なバックグラウンドを持っているからこそ、面白いアイデアが生まれ、インスピレーションを受けることができる。だから僕らの会社では、新しいことを学びたい社員には、夜間学校に通学するための学費を援助する。
また、もし社員から社会貢献につながるような寄付について提案があれば、会社として寄付もする。人としての温かみがある社員が集まる会社だからこそ、社員も仕事に情熱的になり、仕事も面白くなっていくんだと思う。
Minds + Assemblyで働く社員は、皆、「ここでチャレンジをしたい、成長したい」と思っている。だから、難しい仕事にも積極的にチャレンジしてもらう。社員の成長は、僕ら共同創業者の成長にもつながる。社長でも新入社員でも、共に積極的にチャレンジすることにより、成長していくものだと思う。
会社を3人で始めたばかりの時は、日々課題が山積みで、正直大変だったけれど、自分の考えていることを包み隠すことなく発信して、議論することが一番大切。今は本当に他の2人と起業してよかったと思うよ。
アメリカの広告業界でも、「男社会」みたいなところが少しあるけど、共同創業者の1人は女性。有能な人材を探していると、広告業界では女性に行き着くことも多い。僕の会社では、ダイバーシティを意識したことはないけれど、いい仕事をする人を探した結果として、ダイバーシティが達成されているよ。ダイバーシティがあるからこそ良いアイデアが生まれるんだ。
「テクノロジーが本当に役立つ医療・ヘルスケア」
医療・ヘルスケア部門は、広告業界の中では良いイメージはないし、規制が多いから、一見すると、創意工夫をしたくてもできないように思える。
「VR」、「AR」ってみんな使っているバズワードけれど、実際VR、ARが本当に役立つのは医療・ヘルスケアだと気付いた。
例えば、長期間入院している病気の子供がいるとする。病院は、子供にとって無機質で、白くて、寒々しい所。病院自体を変えるのは難しい。ただ、VRを使えば、病院を心地よい場所、例えば、空に浮かぶ色とりどりのキャラクターのいるお城に変えることもできる。
入院中の子供は体力的にも大変な思いをしているところ、テクノロジーを駆使してその状況を変え、精神的に少しでも楽にさせてあげることができると思う。