広報・情報分野のスペシャリストを養成する社会人大学院「社会情報大学院大学」(東京都新宿区)が開学し、1期生47人が入学した。入学式と開学記念祝賀会が4月5日、帝国ホテル東京で開かれた。祝賀会には企業や団体の広報担当や学識経験者、官公庁、メディアなど約650人が来場した。
運営する学校法人日本教育研究団の東英弥理事長は祝賀会で挨拶に立ち、「企業や組織は社会の一翼を担うべき存在。広報活動は、理念や哲学に基づいて行われなければならない」と強調した。また「同じ志を持った方が集まって刺激し合う。その中で新たな考えが生まれてくる」と新しい学びの場に期待を込めた。
日本郵政の長門正貢社長は、「新たな人材を育てようとしていること、社会人が切磋琢磨する場であること、広報について集中して学ぶ場であることの3つが素晴らしいと感じた。日本をリードする優れた広報マンを数多く輩出してほしい」と祝辞を述べた。
自民党の教育再生実行本部長を務める櫻田義孝衆議院議員は、「教育は国家が注力すべき重要課題。ぜひ充実した教育を提供し、立派な人材を育てる大学になることを願っている」と激励した。資生堂の弦間明相談役は乾杯の挨拶で、「理念は魂であり、志である。大きなエネルギーを生み出す原動力となるものだ。社会情報大学院大学というブランドが光り輝くものになることを祈念したい」と述べた。
社会情報大学院大学は平日夜間と土曜日に授業を行う2年間のカリキュラムで、修了後は広報・情報学修士が授与される。学長には上野征洋・静岡文化芸術大学名誉教授(日本広報学会副会長)が就任した。日本教育研究団が運営する大学は、2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」(東京都港区)に次いで2校目の専門職大学院となる。校舎はJR・西武・東京メトロの高田馬場駅が最寄り。