#SXSW2017 トレードショーは技術だけでなく「見せ方」にも要注目

トレードショー会場に野菜工場が出現

会場にまるごと「野菜工場」を展示していた「LOCAL ROOTS」も注目を集めていました。LOCAL ROOTSはコンテナ型の室内農場で、土を使わずに野菜を育てることができます。コンテナの中に入ると冷房が効いてひんやりしていて、野菜が育つのに最適な環境がつくられていることを確認できました。

LOCAL ROOTSでは、水や土地を節約しながら野菜を育てることができる他、コンテナ単位に分割されていることで野菜の種類に応じて最適な環境制御をできるとのことでした。また、タイヤをつけることで、遠くまで移動することも可能にしているようです。コンテナごと運搬できる野菜工場、LOCAL ROOTSならではのインパクトある展示でした。

LOCAL ROOTSの、土を使わない、移動可能な野菜工場の展示。

宇宙に見て触れられるNASAの展示

会場中央にブースを構えていたNASAは、一般には理解が難しい宇宙開発の事業内容を、視覚化の手法や触って体験できる展示を用いることで分かりやすく説明していました。人工衛星に搭載された重力センサーにより、温暖化による局地での氷の融解現象を観測する「GRACEプロジェクト」の展示では、実際にどれくらいの量の氷が融解によって失われているのか、発泡スチロールを使って可視化していました。

また、新型の宇宙服用の手袋の展示では、真空ポンプを使うことにより実際の宇宙空間での使い心地を体験できるような展示を行っていました。VRなども駆使し、見て、触って、NASAの宇宙開発事業を知ることができる展示でした。

人工衛星の重力計測センサーによって観測された、グリーンランドからの氷の流出を可視化した展示。
真空ポンプを使って、実際の宇宙空間での使い心地を体感できる宇宙服用手袋の展示。宇宙空間で普段通りに指を動かすことがいかに難しいかを体験することができる。

次ページ 「実際につくって遊べる!マイコンボードの展示」へ続く

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