ACC賞が名称変更、なぜ賞の名前から「CM」が消えたのか

新たなイノベーションやベンチャーの取り組みを応援

—どんなプレイヤーにエントリーしてほしいですか?

井上:ACC会員社の方に応募していただきたいのはもちろんです。広告会社やメディアにはかなりイノベーションに力を入れているところも多い。あとは制作会社やデジタル系のエージェンシーなど、分野に特化して最先端のイノベーションをされている方々。そして、事業会社のR&Dや新規事業部門の方々です。そういった部門の中には、意外と誰にも知られず何年もコツコツと取り組まれている方もいる。そういう方に、この賞をうまく使って予算を増やしたりユーザーを取りに行ったりしていただけたら。また先ほどお話した大学やベンチャーなど、完全に新しい分野の方たちですね。

—土橋さん、KIROBO×車のイノベーションは応募しますか?

土橋 代幸(トヨタマーケティングジャパン 取締役)

土橋:(笑)一回目に出すか!車にコンピューターが積まれる時代ですからね、ナビじゃなくてKIROBOがしゃべったり。それも運転者の性格を熟知しているので「眠いんじゃない?」と話すのか「おつかれさま」と話すのか、そのKIROBOによって表現が変わるんです。いやいや、当社の商品どころではないものが世の中にはたくさんありますから、それを顕在化していくのが楽しみです。

—既存の4部門でも何か動きはありますか?

土橋:ACCのフラッグシップであるフィルム部門を含め、時代に合わせて今後もどんどん進化を続けます。今年は4部門中3部門で審査委員長がかわりますし、いろいろな角度で審査をするのは大事なことですね。

土橋:これまでACCでは贈賞式と入賞作品発表会だけでしたが、本当はもっとノウハウを共有化したいんですよね。学びたいというニーズはあるわけだから、せっかくここで僕らが本気で喧々諤々審査していることを共有化できれば。クリエイティブイノベーション部門が最終審査を公開するのを皮切りに、今後ほかの部門の審査についても考えていきます。セミナーにして発信したり、シンポジウムや研究発表に広げて知識や経験の共有ができるよう、今後も変革を続けていきます。

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一般社団法人ACC
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