インティメート・マージャー(IM)とインテグラル・アド・サイエンス・ジャパン(IAS)は4月20日、業務提携に合意した旨、発表を行った。加えて、同日には共同商品の第1弾である「Audience Optimizer for Performance Powered by IAS」の提供を開始する旨も発表された。
「Audience Optimizer for Performance Powered by IAS」は、近年、日本の広告主でも関心の高まっているアドフラウド対策に着眼した商品。IASが保有するデジタルメディア評価ソリューションとIMが保有するオーディエンスデータ・広告配信機能を相互に活用し、不正インプレッションを排除し、ユーザーごとの閲覧時間の蓄積を促し、広告パフォーマンスの向上を可能にするという。
発表に際して、インティメート・マージャー代表取締役の簗島亮次氏は「当社では、これまでもコンバージョンしにくいアクセス元、属性情報の分析と活用は行っていたが、そこにIASさんが持つ、機械的なアクセスやターゲット外のクリックを検出する技術が加わったことで、より精度高くアドフラウドを検出することが可能になった」とコメント。さらに簗島氏は「現在、国内で行われているアドフラウド対策の多くが、フラウドであることが分かった枠に対し、次から別の広告を出すブロッキングであるのに対し、今回の方法はPre-Bidである点も特長。枠への配信自体を抑えることができるので、広告費の削減に直接的効果がある」とも話している。
今回、提供を開始する「Audience Optimizer for Performance Powered by IAS」は、ダイレクト系の企業を対象にパフォーマンス向上の支援を謳った商品だが、両者では今後、ブランド毀損や認知度への貢献を危惧するブランド広告主向けのプロダクト開発なども、検討しているという。