明星食品は、51年目を迎えるチャルメラのブランドコミュニケーションを刷新すべく、「チャルメラおじさん」を中心に据えた広告展開だけでなく、陰に隠れていた「くろネコ」に焦点を当てたコミュニケーションを開始した。広瀬すずが扮する「すずネコ」をコミュニケーションのシンボルに、テレビCMやパッケージのデザインを新たに制作した。
昨年のチャルメラ50周年のテーマは「NO CHANGE」だった。そんな中で、今回は大きくブランドコミュニケーションのコンセプトに変化を加えたのはなぜか。
昨年9月からチャルメラのブランドマネージャーに着任した平田寿光さんは、「本当にこのままでいいのかと思い、改めてブランドに関する調査を実施した。すると、主力ユーザーの高齢化が明らかになり、若年層にアプローチできていないことがわかった。そこで新しい層へのコミュニケーションを模索し始めた」と話す。その中で、じっくりパッケージを見直してみると「くろネコ」の存在に気がついた。それが今回、シンボル刷新のきっかけとなった。
また、コミュニケーションの設計に関しては、若年層にブランドを認知してもらえていない現状の中で、テレビCMを通じて多くの情報を伝えることは不可能だと考えた。制作の中で特に意識したのは、伝えたいメッセージをとにかく絞って、演者のよさを生かしてストレートに表現することだった。
その結果、CMの中では広瀬すずさんのかわいらしさを最大限に引き出しつつ、(「ちゃるめにゃ~篇」)、「チャルメラ」と「バリカタ(50周年の際に発売した新インスタントラーメン)」のイメージを視聴者の記憶に残せるように仕上げた。
今回はテレビCMだけではリーチできない層へのWeb拡散も重要なポイントと考え、「CM発表会」を通じて広くメディア獲得を図った。また、店頭でのコミュニケーションでは、パッケージにもすずネコのビジュアルをいれるなど、オンライン・オフラインを連動させた。
これから100年愛されるブランド化に向けて、51年目を新たなスタートに設定し、より広い層にブランドを知ってもらえるように、“チャルメラ”ブランドの存在を消費者に気づいてもらい、これからも支持されるブランドでありつづけるためのコミュニケーションに取り組んでいく。
STAFF
- 企画制作
- 博報堂+アドソルト+東北新社
- CD
- 青木孝博
- 企画+AD
- 中島淳志
- AD
- 阿部哲、安田江里
- PR
- 井上淳、鈴木雅昭
- PM
- 井坂駿平
- 演出
- 朝日恵里
- 撮影
- 岡林昭宏
- 照明
- 中村裕樹
- 美術
- 枝広淳良
- ST
- 宇都宮いく子
- HM
- 砂崎博美
- クッキング
- 山崎慎也
- AE
- 斉藤秀樹、太田研、田中裕司、石川恵美
- 出演
- 広瀬すず
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