みなさんこんにちは、ヤッホー!
ヤッホーブルーイングの非凡なる日常を、写真を交えて紹介するこのコラム。2回目は、醸造所での新製品のテイスティングについてご紹介します。最後までどうぞお付き合いください!
長野県佐久市、浅間山の麓、冬の気温はマイナス15度!そんな寒いところにヤッホーブルーイングの醸造所はあります。ここで『よなよなエール』を代表とした個性豊かな香り・味わいに特徴あるクラフトビールを製造しています。
醸造所では新製品開発や既存製品の品質チェックなどで、毎日のようにスタッフが顔を突き合わせて朝からビールを飲んでいます。「朝からビール!?」と聞くと、なんだか楽しそうですが、これも美味しいビールをお届けするための、重要なお仕事なのです!
ビールとにらめっこ、超真剣にテイスティング
こちらは、てんちょ(井手直行社長、ヤッホーでは社長も含め、スタッフ全員がニックネームで呼び合っています)と数名の製造スタッフがそれぞれ真剣にテイスティングを行っているところです。今日の議題は「方向性の異なる4種類のサンプルビールから、新製品コンセプトの基になる1点を選ぶこと!」
ところで皆さん、ご存じですか?
テイスティングにはお作法があります。ただ楽しく美味しくビールを飲めばいいというわけではありません。
①まず、色を見る
②香りをかぐ
③そして、味わう
たったこれだけ!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、どういった色・香り・味わいが理想のビールか見極めるためにも、超超重要なミッションなのです。
まず、色を見る。
普段から目の大きなてんちょですが、テイスティングの時はさらに大きい!(まるで歌舞伎顔!)傾けたり、白い壁の前に置いたりして、ビールの色や濁りを見分けていきます。
歌舞伎参照画像:
ピーピー「!?」
てんちょ、私を含め、他のスタッフは2つのサンプルを見比べることが多いですが、奥にいるヤッホーの醸造責任者は一度に4つのサンプルを見比べています!さすが….!!
続いて、それぞれのサンプルの香りをかぎ分けていきます。香りをかぐ姿も真剣そのものです。ゴクリ…。(私にはてんちょが泣いているようにしか見えませんが)
ここでひとつ、知って得するテイスティングの裏技コーナー!
複数のビールをテイスティングしていると、嗅覚が鈍くなり、段々ビールの香りが分からなくなってきます。そんな時は、一度自分の着ている服(腕がオススメ)に鼻を押しあてて、自分の香りを最大限まで吸い込みます。すると、あら不思議。嗅覚がリセットされ、再びホップやモルトの香りを鮮明に感じるとることができるのです!
話は戻り…..
テイスティング後は、各サンプルに対するコメントを皆で共有していきます。ヤッホー自慢の醸造レディースのテイスティングコメントも、カタカナ専門用語が盛りだくさんでとても参考になります。(横文字のかっこよさにめっぽう弱いピーピー)
今回のサンプルの中で、てんちょはサンプル①が1番良いとのこと。一方で、他の製造スタッフは全会一致で「サンプル③が良いね!」ということで、今回は③の方向性で行くことに決まりました。てんちょの意見でも通らないことがあるなんて、ヤッホーらしいですね!
てんちょ「製造スタッフにはかなわないな~~(笑)」