「一言で伝えられる企画になっているか」販促コンペ一次審査員からのワンポイントアドバイス①

第9回販促会議企画コンペティションでは、一次審査員を20名に増員しました。審査員の皆さんに、応募企画のどのような点を見ているかや、どのような視点で企画を立てると良いか、そのポイントを聞きました。全4回でお伝えしていきます。
(第9回販促コンペの特設サイトはこちら

[アドバイス]
まずは企業側の「課題」とその背景をしっかりと見つめ、どのように解決へと導いていくか。そのストーリーづくりが「アイデア発案」だと思います。「人を動かす」ことは容易ではありません。手法に執着し手段が目的化しないように。「課題は何で、それをこのアイデアで解決する」そんな思いを込めた企画を期待しています。

井口富義氏(オリコム 企画制作本部ソリューションプランニング局 プロモーションプランニング部)

1998年入社。ゲーム・精密機器・中国事業・電力など、さまざまなジャンルのプロモーションに携わり、イベント・展示会・キャンペーン・環境教育支援などの企画制作から実施にいたるまでを経験。

 

[アドバイス]
「思い込みを前提条件としていないか」「対象のブランド/商品で実施する理由があるか」「本当に人に動いてもらえるか」情熱とこだわりを持って問い続け、企画が「一言で伝えられているか」考え抜くことで、まだ誰も見たことのないチャーミングな企画ができあがるはず。

石毛正義氏(博報堂 デジタルビジネス推進局 エグゼキューションデザインG インタラクティブディレクター)

文化イベントや施設等のリアル体験装置プロデュース業務を担当後、本質的な課題解決を目指し、マスから店頭をつなぐプランニング・プロデュース業務に従事。現在は、オウンドメディアを顧客育成の基盤と捉え、自動車、金融、FMCGなどの戦略からUX設計、クリテイティブ開発など、新たな価値創造に取り組む。Cannes Lionsなど受賞多数。

 

[アドバイス]
「実際に顧客が動くか?」というリアリティも考えると、「利用シーンを想起しやすい」「ほかの人に勧めやすい」といった視点でアイデアを絞ると良いでしょう。「ひと目見てその企画の効果がわかる!」といった、分かりやすい一言・一枚絵も大事です。

大久保重伸氏(博報堂 アクティベーション企画局 アクティベーションプラニング三部 部長)

「ショッパーズエンターテイメント」をキーワードに、IT系・エンタメ系・キャラクター系の領域をはじめ、お客さま視点の企画から実施までトータルでプロデュースしている。2015年ピューロランドの販促施策として「ちゃんりおメーカー」開発。Yahoo! JAPAN Internet Creative Awardグランプリ、JPMプランニング賞金賞ほか受賞。

 

[アドバイス]
年々デジタルプロモーションが多くなり、今までにない驚きがある半面、フレームだけでアイデアがないといった施策も多く見られます。自分の心が動くか、半径3メートルの人の心が動くか、モノやサービスが動くか、市場が動くか、客観的な目を持ってチャレンジしてみてください。

太田理奈子氏(読売広告社 コミュニケーションデザイン統括局 開発推進ルーム ルーム長 コミュニケーションデザイナー)

CR局にて13年間、コピーライター・CMプランナーとして食品、アパレル、エネルギー関連のコミュニケーションを担当。2012年より海外・国内のプロモーション事例のキュレーションや若手の育成に従事。プロモーショナル・マーケター資格保有。電通賞/読売広告大賞/Adfest/NYFほか受賞。

 

[アドバイス]
アイデアってうーんって考えて出てくるものじゃないですよね。大事なのは常に課題を頭の片隅に置いておくこと。ふだんの生活でいつの間にかさまざまな情報がインプットされ、突然パッと課題に結びつくことがあります。その一瞬を逃さないでください。あとは書くだけ!

小野泰正氏(ADKアーツ プロモーションビジネス本部 副本部長 兼 コンテンツ開発本部 チーフプロデューサー)

2003年ADKアーツ入社。飲料やトイレタリーほか多岐にわたるクライアントを担当。イベントや映像などのさまざまなアウトプットにおいて、企画から実施までトータルに手がける。2015年世界一美しいフェス「SENSATION JAPAN」の立ち上げにも従事。カンヌライオンズ ショートリストほか受賞。

 

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