ユニクロがGoogleと競争する理由は「サードプレイス」にある

通勤や移動時間が「情報」を消費するサードプレイス

その意味で、日本の都市生活で時間がかかり、人々のトラフィックが多いのは、自宅とオフィスとの通勤や移動時間です。スマートフォンを通勤電車のなかでいじり、LINEでメッセージ送りスマニューを見たりするのは、言わばそれがサードプレイスとして機能しているからです。対照的にアメリカでは鉄道や地下鉄よりも、車による移動が中心ですから、サードプレイスは車の中がメインになるでしょう。

だからハンズフリーで使えるSiriのような音声アシスタントや自動運転技術が重要なのです。都市生活で通勤時間がサードプレイスなら、その窓口となる駅は、スターバックスやコンビニ、本屋などが集まる場所なので、当然と言えば当然です。

もちろんサードプレイスの特長は、そこで過ごす時間がメインなので、普段ファーストプレイスである自宅やセカンドプレイスの仕事場とは違った観点で時間を過ごせることです。それはいわゆる「暇つぶし」ということですが、普段仕事や家庭でおこなう目的以外の、個人的な余裕や余暇がメインになります。人はそういうオフ時間で余裕がある際に消費するのは「情報」そのものです。

駅構内では本や雑誌は当然ながら、最近はデパートの高級食材のデリカテッセン、デザート、またセレクトショップなどのファッションなどの出店も目立ちます。これはそのような商品群が、いまや情報として消費されていることを逆に示しています。これはInstagramのようなソーシャルメディアで投稿されて「いいね」をもらうことも価値に含まれているということです。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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