3月1日に発売された書籍「半分の時間で3倍の説得力に仕上げるPowerPoint活用企画書作成術」では、そんなあなたの悩みやイライラを解決する、多彩なテクニックを紹介しています。ここではそのノウハウの一部をビジネスマンならだれもが経験がある「あるある」を通して紹介します。
著者:小湊 孝志
1966年山口県下関市生まれ。東京学芸大学教育学部特別教科教員養成課程美術科美術選修卒業。インハウスのグラフィックデザイナーとして新聞・雑誌広告、webサイトやカタログ、ロゴのデザインをおこないながら、企業の提案資料や、講演資料の制作も手掛け、PowerPointに取り組む。2015年より、宣伝会議主催の「一段上のセンス・デザインに仕上がるPowerPointデザイン基礎講座」のテクニックパートの講師を務める。機能紹介にとどまらないわかりやすい解説と、現役のデザイナーの目を通した解釈は、PowerPointの今までにない表現力を引き出している。
もっと面白くならないか?と言われても、四角い写真じゃ、発想も四角いまま。でも、PowerPointじゃ無理でしょ?
留学案内の企画書の制作。写真選びに時間もかけたし、レイアウトもすっきり決まったし、自分なりにきれいにできたと思っていたのだけれど、部長に見せたら、「なんか四角ばかりで、真面目でつまらないよね。写真切り抜くとかさあ」って。
そりゃ自分でも、うすうすそんな気はしていたけど、画像編集ソフトなんて持ってないし、いまさらデザイナーに頼める時間もお金もない。部長ってば、自分がやるわけじゃないからって、カンタンに注文付けすぎるんだよな、いい写真も選べたんだし、これでいいじゃん。PowerPointなんて所詮こんなもんなんだから、って、ため息まじりのパワポあるある。
せっかく選んだビジュアルをどう生かすか。より魅力的な資料づくりには、欠かせない要素です。画像を切り抜いたり、自由にトリミングできれば、誌面にリズムも生まれてきますよね?
「背景の削除」できれいに画像がキリヌキできる!
1.「書式タブ」→「調整」の「背景の削除」を選択すると、リボンが上のように切り替わって、画像のピクセルを読み取って自動的に背景を削除します。
2.編集する領域が狭かったり、削除してほしくないところまで削除されていたり、反対に残っていたりするので、保持する領域としてマーク、削除する領域としてマークにツールを持ち替えて調整します(ポインタがペン形に変わるので、それぞれの領域をなぞります)。
3.きれいに背景を削除して、手前の人物だけをキリヌキできます。
「書式」タブの一番左スミにある「背景の削除」。こんな機能、見たことない人も多いかもしれません。
画像を選択して、「背景の削除」をクリックすれば、PowerPointが自動的に輪郭を読み取って、切り抜いてくれる。読み取りきれない箇所は、画像にペンで書きこむように領域を指定すれば、細かい補正も簡単です。切り抜いた画像の背景に大胆に色を敷いたり、図形と組み合わせたり。画像に変化が出れば、全体のレイアウトの発想も自由に大きく広がります。
「背景の削除」以外にも、実はPowerPointには、さまざまな画像加工機能があるのです。画像の色味や明るさの補正はもちろん、フィルタをかけてイラスト風なタッチにしてみたり。いままでの解説本では、紹介はしてあってもほとんどの人が生かしきれていなかったこんなビジュアルな機能も、デザイン的な観点から解釈しなおして、実践的なサンプルとともに解説した本ができました。
マンネリ化していた資料が一気に印象的に進化します。いろんなアプリケーションを立ち上げなくても、PowerPointだけでできるから、作業時間も大幅に短縮、急な修正も怖くありません。「お、デザイナーっぽいじゃん」って部長が調子いいのはおいといて、魅力的な企画書づくりを約束します。もちろん、企画や提案の表現のカギを握るデザイナーにもおススメです。
『半分の時間で3倍の説得力に仕上げるPowerPoint活用企画書作成術』
好評発売中!
定価 本体1,800円+税
ISBN 978-4-88335-389-7
毎日資料を作っているけれど、時間ばかりがかかっている…。センスの良い企画書づくりに自信が無い…。
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