John Jayに聞く — ポートランドと、人工知能と、いい写真を撮る唯一の方法。

John:
Now on the flip side, there’s certain things I have to believe will always be valuable, such as creative thinking, creativity, deeper thinking. Ability to think and be able to create will always be important, always.

(ここで逆の側面から考えてみると、私はいつもクリエイティブ思考、つまり深くそしてクリエイティブに考えることに価値があるといつも信じている。考える能力 、作り出す力はいつも大切だ、いつの時代も。)

Shinya:
AI already affects even illustration job. In fact, the latest Google technology called Auto Draw already can provide everyone skills to draw illustrations. So, in terms of the value of human, it’s super important to pursue WHY this work is needed, WHY this design is needed, WHY client said that feedback…regardless of industries.

(AIはすでにイラストレーションの仕事にも影響を及ぼしています。事実、Googleの新しいサービス、Auto Drawは誰にでもイラストレーションができるスキルを提供しています。つまり人間が提供できる価値という側面で考えると、 なぜこの(目の前の)仕事が必要なのか、なぜこのデザインが必要なのか、なぜクライアントはそのフィードバックをしているのか、つまりWHYを考える力が職種・業界に関係なく、とても重要になっていると思っています。)

John:
Very important. Huge. This is why I say listen to artists, that is the skill of an artist, a real artist. Artists train to look and see and feel things that other people can’t see. They have a sensitivity towards the light. As to the why, their ability to observe the world, the ability to express what’s happening in the world in their way is different, that’s their gift, that’s their skill and so I have always said art is like a view of the future, it’s very important.

(とても大事だ。とっても。だから私はいつもアーティストに耳を傾けるように言っている。本当のアーティストは、普通の人が見えていない、感じていないことを見ることができる、これがアーティストのスキルだ。彼らは物の見方に対してとても繊細な感受性を持っている。だから、彼らは世の中に気づくことができるし、何が世界で起こっているのかを彼ら独自の方法で表現することができる。これが彼らのスキルであり、能力の賜物であるから私はいつもアートは未来(世界)の見え方だと言っている。とても大事だ。)

Shinya:
That’s interesting.

(それは興味深いですね。)

John:
I don’t mean necessarily commercial art.
But why, and the why sometimes it is counter intuitive, why that status quo thinker … Maybe Dan Wieden would take opportunity.

(何も商業的アートだけという意味ではない。

ただなぜ、 時々一見直感(や常識)に反していることが大事なのか。ダン・ワイデン (Wieden+Kennedy の創設者のひとり)はよくわかっている。)

Shinya:
Dan? What is his method?

(ダン? 彼のメソッドは何ですか?)

John:
I just had a wonderful discussion with him about creativity and he’s never going to change, he will always believe in the chaos theory. He will always talk about, not making everything so organized, so neat and rational. Package it, leave room for a lot of mistakes, leave room for error, leave room for emotion.

(私は最近彼とクリエイティビティについてとても有意義なディスカッションをした。彼は全く変わっていない。彼はどんな時もカオスを好む、それを信じている。彼はいつも、オーガナイズしすぎないこと、整理しすぎないで、合理化しすぎないことについて話している。失敗する隙間を残しておくこと、エラーする隙間を残しておくこと、感情的な余剰を残しておくように何事もパッケージするようにと。)

These are all things that I don’t know if AI will allow you to do . It’s not that AI is the problem, it’s who’s running the AI program? Who’s judging, who’s using it? Dan works in counter-intuitive ways very, very often. I asked him about, I said, “You’re starting an agency, would you have the same hiring principles that you had before?, How did you hire back then?”. He says to me, “Well, present company excluded, we just hired a ship of fools, just a bunch of people that couldn’t work somewhere else perhaps.”

(私がわからないのは、AIが問題ではなくて、もしAIがあなたに行動を許し始めたら、誰がAIを操るのかということ。誰が判断、判定して、誰が使うのか。ダンは経験則や常識にそぐわない考え方を頻繁にする。私は彼に「ダンは広告会社を始めてから、人を採用するときの変わらぬ信条はあるのか?」と聞いたことがある。それに対して彼は、「そうだね、今はちょっと別として、我々はただ迷走する愚かな集団をたくさん雇ったんだよ、他のところではおそらく働けないような。」)

Anyway, yeah you’re right, Thinking power is everything. But in order to have thinking power… I’m not saying that only natural born geniuses will survive or people who went to Harvard or Yale will survive. It’s how you use your life, everything around you.

(とにかく、きみの言ってることは正しいと思う、考える力が全てだ。考える力を持つためには、身の回りにある全てのこと、人生をどのように過ごすかということだ。必ずしも生まれもった才能を持つ天才や、またはハーバード大学やイェール大学に行くような人たちだけの能力ではない。)

次ページ 「絶え間ない「変化」が教えてくれる、価値のある人材。」へ続く

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鎌田慎也(Wieden+Kennedy Portland)
鎌田慎也(Wieden+Kennedy Portland)

1987年生まれ。慶應義塾大学大学院を卒業後、2011年、Wieden+Kennedy Tokyoに入社。2014年、Wieden+Kennedy Portland本社に移籍。同社で日本人として初めてNike Globalを担当する。主な仕事に、Nike Japan「Nike RUN Fwd:」、タイポグラフィーからインスパイアされた眼鏡ブランド「TYPE」の開発、Nike「The Switch」や「JUST DO IT.」グローバルキャンペーンなどがある。著書の電子書籍シティガイド「REAL PORTLAND #リアルポートランド」はAmazon.jpで「海外旅行」部門第5位に。2017年最新版を最近刊行。
HP: http://www.shinyakamata.com/

鎌田慎也(Wieden+Kennedy Portland)

1987年生まれ。慶應義塾大学大学院を卒業後、2011年、Wieden+Kennedy Tokyoに入社。2014年、Wieden+Kennedy Portland本社に移籍。同社で日本人として初めてNike Globalを担当する。主な仕事に、Nike Japan「Nike RUN Fwd:」、タイポグラフィーからインスパイアされた眼鏡ブランド「TYPE」の開発、Nike「The Switch」や「JUST DO IT.」グローバルキャンペーンなどがある。著書の電子書籍シティガイド「REAL PORTLAND #リアルポートランド」はAmazon.jpで「海外旅行」部門第5位に。2017年最新版を最近刊行。
HP: http://www.shinyakamata.com/

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