投稿スケジュールの管理と周辺情報の発信でFacebookの反応を向上
2016年の腕時計の市場規模は前年比13%減の7867億円と減少気味(日本時計協会調べ)。栄光ホールディングス(HD)企画室の鈴木絵里香氏は、「当グループが取り扱う高級時計でいえば、それほど変動はありませんが、若者の時計離れやスマートウォッチの台頭は無視できません」と危機感を抱いているという。
そこで栄光時計は、ソーシャルメディアを用い、消費者向けの情報発信の強化に踏み切った。これまではアカウント開設から運用までを外部委託しており、もどかしさもあったようだ。「どうしても専門的な用語をかみくだいたり、微妙なニュアンスを伝えるのがむずかしかったんです」と鈴木氏は話す。
そこで鈴木氏はFacebookの導入から効果測定まで、その日から使えるノウハウを学ぶ「Facebookスタートアップセミナー」を受講した。
「Facebookは自身でも使い慣れてはいましたが、いざ企業アカウントとしてブランドのポリシーを守りながら投稿するとなると、投稿の最適なタイミングや『いいね!』の増やし方など、わからないことが多かったので、体系的に学ぼうと思いました」
講座では運用のスケジュール管理や反応が良い投稿・悪い投稿の事例などを学ぶことができる。
「まずは投稿のスケジュール管理が重要だと感じました。『ほかの業務もあるし、これは大変だ』という思い込みから入ってしまうとアカウントを開設するだけで終わってしまいます。日々の業務の中に組み込んでしまい、最低でも週2回は更新し、投稿にかける時間も1日1時間と自分でルールを決めています」
投稿内容については、海外ブランドを取り扱う関係で、本国が投稿した情報を日本向けに編集し、投稿している。ただ、本国の投稿は日本市場の感覚にはそぐわない場合もある。
「時計ばかりの写真だと飽きられてしまいます。価格帯が比較的高い商材の投稿は頻度を低くし、その分、たとえば時計がつくられている街の説明を入れたり、時計に関する豆知識を取り入れた投稿にしたところ通常よりも反応が良くなりました」
運用体制は鈴木氏1人。今後については、「売り場に並ぶ腕時計は種類や価格帯もさまざまです。いままでのように小売店さまに商品を卸すだけでは、消費者に商品の存在や良さを伝えるのはむずかしくなりました。小売店さまも、ソーシャルメディアで発信する時間を十分に確保するのはむずかしいですから、できるだけ私たちが発信していきたい」と話した。Facebook広告の運用投稿に対する効果測定はこれから取り組むという。
栄光ホールディングス
1946年設立の時計・宝飾品卸しの専門商社。Facebookスタートアップセミナーを受講。
(講座情報)
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