定食チェーンの大戸屋ホールディングスは6月1日、東京・新丸の内センタービル3階に旗艦店をオープンした。売り上げ見込みは月間1300万円。
同旗艦店には、来店客が自ら会計するセルフレジと注文用タブレット端末を本格導入し、スタッフの省力化を図る。既存店への試験導入の結果、来店客の約25%がセルフレジを利用しているという。また、タブレット端末を導入した店舗では、サイドメニューの注文が増える傾向にあり、客単価が3円〜4円上がった。
タブレット端末は2年以内をめどに直営店、フランチャイズチェーン店含め国内の全348店舗に導入する予定。導入費用は1店舗あたり30台1セットで約300万円。
オープンに伴い、メニューもリニューアルし、主に野菜メニューを拡充した。大戸屋の客層は6割が女性で、年々メイン顧客の年齢層が上がっている。「これまでも野菜が豊富なメニューはあったが、認知されていなかった。あらためて20歳代~30歳代の女性に訴求していきたい」(窪田健一社長)
旗艦店には、札幌市内の店舗で試験的に採用していたオープンキッチンを取り入れ、産地直送の野菜を陳列するショーケースも設置。手づくりで食事を提供するようすを来店客に見せられる設計とした。