6月17日~24日にかけてフランス・カンヌにて、第64回のカンヌライオンズが開催される。昨年は約100か国から15000人もの来場者が集まったが、今年も多くのクリエイター、イノベーター、スタートアップなどが集結する。
カンヌライオンズに加え、独立した賞であるライオンズヘルス、ライオンズイノベーション、ライオンズエンターテインメントの審査および贈賞が8日間にわたり行われる。また、それだけでなく、600名以上の世界的なスピーカーによる講演が予定されており、エージェンシーからはピュブリシスのCEOであるモーリス・レヴィ氏、Droga5のディビッド・ドローガ氏などが登壇。その他にはアレキサンダー・ワン氏(ファッションデザイナー)、ジェフリー・カッツェンバーグ氏(映画プロデューサー)、エイサップ・ロッキー氏(ラッパー)、サー・イアン・マッケラン氏(俳優)など多彩な面々が登場予定となっており、そのテーマも従来の広告コミュニケーションやクリエイティブのみならず、ゲーム、音楽、スポーツ、ダイバーシティなど多岐にわたっている。
米AdvertisingAgeによると、今年の特徴と予測として5つの点が挙げられている。
1. 中国企業の進出
WeChatを運営するテンセントと、ECサイトを展開するアリババがスポンサーとなっている。また、テンセントはWeChatを通じ、中国国内からカンヌライオンズのチケット購入ができるプラットフォームをつくるなど、その存在感が増してきている。
2. エンターテインメント
昨年カンヌはライオンズエンターテインメントを新設したが、今年はエンターテインメント系企業がセミナーやスポンサーになどに大きく関わってきている。Fox,、Spotify、 Universal Music、Warner Music、Paramount、Disneyといった企業がそれにあたる。
3. コンサルティング企業の増加
コンサルティング企業がマーケティングサービス領域に進出し、その存在を拡大させている。なかでも、特にアクセンチュアとマッキンゼーはスポンサーシップやイベント、講演、またアワードへのエントリーにまで目を向けるようにな、受賞も狙っている。
4. カンヌライオンズの将来
これまでカンヌではカテゴリーを廃止したことはなかったが、今年は約100のサブカテゴリーを廃止した。ライオンを廃止することすらもあり得るかもしれない。
5. 2018年に向けて
今や、テンセントが世界最大のゲーム会社になっていることもあり、カンヌでは2018年にゲーム部門等、いくつかの新しいカテゴリーを作ること検討している。他にはスポーツ、BtoBなども候補となっている。
アドタイでは、受賞情報や現地からのレポートなどを随時掲載予定。
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