マス系とWeb系はさっさとベッド入りなさい。恥ずかしがってないで。

マス・Web統合はそれほどうまくいってない。
皆うすうす気づいているはず。
そして、その理由はハッキリわかってます。
マス系のクリエイターとWeb系のメディア運用者がバラバラの方向を見てて、全く噛み合ってないからです。

「統合すべし」と叫ばれてるけど、ロクに会話もしませんからね。
「結婚しよう」と叫んでるのに手もつながないようなものです。
この両者、まだ童貞とバージンなんですよ。
さっさとベッド入っちゃえよ!

最初はうまくいかないもの。
でも次からは離れられなくなりますよ。
最初の1回をそろそろやる時期に来てるんじゃないですか。
恥ずかしがってないで。
そして産むんです、元気な「デジタルクリエイティブ」を。

小霜和也著「急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。」(7月1日発売/宣伝会議)
詳細はこちら

そんな妄々とした問題意識を背景に、本を書きました。
3年ぶりに。
この本でまず書いたのは「Web動画」という呼び方の奇妙さ。
テレビCMをテレビ動画って呼びます?
YouTubeチャンネルとか自社サイトに置いとく動画なら「Web動画」でいいでしょう。
でも「広告」としてきっちりターゲットを心理変容・態度変容させてやるゼ!と思う時、「動画」ってなんだかヘニャッとしたかんじが僕はするんですよね。

そのあたりがね、もう、みんなデジタルデジタル言ってる割には本気でその効果を信じてないんじゃないの?って気がするわけです。
素人さんだって動画は作れるし、Webに流せる。
そういうのとは違うぜ、こいつはなあ、プロが作る広告CM映像だぜえ!という矜持があるのなら、自分たちが作るものをこう呼ぶべきでしょう。
「WebCM」と。

僕らはWebならではの特性と、マスならではの特性をもう一回見つめ直し、横並びの一続きのものとして捉え直さないといけません。
その第一歩がWeb動画という不確実なものをWebCMという確実性の高いものにするってことです。
そしてそのためには「マス and Web」の統合の前に、「マス系 and Web系」の結婚が必要ってことです。

次ページ 「僕は自己流で、WebCMで成果出してますよ。」へ続く

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小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)
小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)

Creative Director/ Copywriter/ Creative Consultant
1962年兵庫県西宮市生まれ。1986 年東京大学法学部卒業。
同年博報堂入社、コピーライター配属。1998 年退社。
2017年現在、株式会社小霜オフィス no problem LLC. 代表。7月に最新著書『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』(宣伝会議刊)を発売。他、著書に『ここらで広告コピーの本当の話をします。』(宣伝会議刊)

小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)

Creative Director/ Copywriter/ Creative Consultant
1962年兵庫県西宮市生まれ。1986 年東京大学法学部卒業。
同年博報堂入社、コピーライター配属。1998 年退社。
2017年現在、株式会社小霜オフィス no problem LLC. 代表。7月に最新著書『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』(宣伝会議刊)を発売。他、著書に『ここらで広告コピーの本当の話をします。』(宣伝会議刊)

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