マス・Web統合はそれほどうまくいってない。
皆うすうす気づいているはず。
そして、その理由はハッキリわかってます。
マス系のクリエイターとWeb系のメディア運用者がバラバラの方向を見てて、全く噛み合ってないからです。
「統合すべし」と叫ばれてるけど、ロクに会話もしませんからね。
「結婚しよう」と叫んでるのに手もつながないようなものです。
この両者、まだ童貞とバージンなんですよ。
さっさとベッド入っちゃえよ!
最初はうまくいかないもの。
でも次からは離れられなくなりますよ。
最初の1回をそろそろやる時期に来てるんじゃないですか。
恥ずかしがってないで。
そして産むんです、元気な「デジタルクリエイティブ」を。
そんな妄々とした問題意識を背景に、本を書きました。
3年ぶりに。
この本でまず書いたのは「Web動画」という呼び方の奇妙さ。
テレビCMをテレビ動画って呼びます?
YouTubeチャンネルとか自社サイトに置いとく動画なら「Web動画」でいいでしょう。
でも「広告」としてきっちりターゲットを心理変容・態度変容させてやるゼ!と思う時、「動画」ってなんだかヘニャッとしたかんじが僕はするんですよね。
そのあたりがね、もう、みんなデジタルデジタル言ってる割には本気でその効果を信じてないんじゃないの?って気がするわけです。
素人さんだって動画は作れるし、Webに流せる。
そういうのとは違うぜ、こいつはなあ、プロが作る広告CM映像だぜえ!という矜持があるのなら、自分たちが作るものをこう呼ぶべきでしょう。
「WebCM」と。
僕らはWebならではの特性と、マスならではの特性をもう一回見つめ直し、横並びの一続きのものとして捉え直さないといけません。
その第一歩がWeb動画という不確実なものをWebCMという確実性の高いものにするってことです。
そしてそのためには「マス and Web」の統合の前に、「マス系 and Web系」の結婚が必要ってことです。