ユーザーから糾弾される可能性がある8つのモバイル広告
今後、明確にユーザーから好ましくない広告として糾弾される可能性がある広告として、モバイル広告では下記の8つが挙げられています。
詳細は原典を読んでいただければと思います。直訳すると、こんな感じでしょうか。
- ・ポップアップしてコンテンツを隠す広告
- ・コンテンツ表示の前に画面を占有する広告
- ・画面の30%以上を占有する広告
- ・チカチカ点滅する広告
- ・音声と共に自動再生される動画広告
- ・カウントダウンが終わるまで画面に居座る広告
- ・スクロールの過程でフルスクリーンを占有する広告
- ・スクロールしても消えない大型広告
もちろん、上記の条件に当てはまる広告が急に今日から使えなくなるという話ではありませんし、これらを使ったらいきなり批判が殺到するという話でもありません。
ただ逆に、アップルのSafariでは記事を読む限り、「自動再生動画」の自動再生を停止するという判断をしているようですから、ブラウザ側で上記の基準よりも厳しいレベルで対応が進むことになります。おそらく、この背景にはユーザーのパケット消費への対策という意味があるのでしょう。
日本においても最近、記事広告への誘導元になる記事タイトル部分に広告表記を行うべきかどうかという議論が業界関係者の間で盛り上がっていました。この議論も読者目線で記事広告と知らずに誘導されると、「騙された」と感じるという点がポイントになります。
そういう意味では、もはやユーザーが不快に思うような広告手法は、今後ますますリスクが高まっていくと考えた方が良いのではないかと感じています。
本来、「ネイティブアド」が注目された背景には、もはやノイズとしての広告手法が限界を迎え、ユーザーにコンテンツとして受け止められる広告手法に変わるべきという問題意識があったはずです。
参考:ネイティブアドはテレビCMに代わる新たな認知獲得の手段になるか
とにかく、どんな手段でもいいからユーザーの目線に広告を無理矢理に表示すれば認知が取れて広告効果が上がるという手法は、批判を集めて炎上するリスクすらある時代になっています。
「ノイズとしての広告」をさらに邪魔な存在に進化させる方向に、広告費を投資するのではなく、ユーザーにコンテンツとして許容される真の意味での「ネイティブアド」のあり方を、広告主も広告会社もメディアも、真剣に模索すべきタイミングがきているように感じます。