おまけ
最後にもう1つ。今年はヤングカンヌPRの国内審査員をやらせていただいて、「先進国における難民問題」に関して200チームを超える若者たちの企画を拝見しました。その中で、彼らと同じ切り口のものが今年のカンヌでたくさん受賞していたことに驚かされました。
もちろん受賞作と比べると、まだまだ規模や完成度は及ばないものの、彼らの企画は十分世界で戦えるものだったと改めて確認できました。
例えばフランスの新聞社が、難民の人たちを記者にして、難民問題ではなくフランスのニュースについて書かせる事で彼らの能力や、彼らがもたらす新しい視点の有用さを描いた「LIBE DES REFUGIES」
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若手のみなさんにとってもカンヌは遠い場所ではなく、大きなチャンスを掴む場所になると思います。
今年のカンヌは賛否両論ありますが、シルバー・ブロンズにも、まだまだ面白い仕事がたくさんありました。
「カンヌってどうなのよ?」というご意見も理解しつつ、だからこそ、いまのカンヌに挑戦するような「Fearless」な企画に、日本からもチャレンジすべきだと思います。
私も来年は壇上を目指して頑張ります。
(Fearlessなクライアント様、お待ちしております)
嶋野 裕介
電通 CDC コミュニケーション・プランナー/CMプランナー
1980年生まれ。東京大学卒業後、電通へ。マーケティング局、営業局、デジタル局、シンガポール勤務などを経て、転局試験でようやくクリエーティブ局へ。デジタル&PR を中心にした統合ディレクターとして「PRIUS! IMPOSSIBLE GIRLS」「プリウス試乗味ガム」「同棲解消ホケン」「フリー素材アイドルMIKA+RIKA」などを制作。ヤングカンヌPR審査員。